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クリスタル・ボイジャー/葉直のコメント

rating44.0000

クリスタル・ボイジャーへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

(★4+)
1972年、オーストラリア・アメリカ製作のサーフムービー。
1973年、シドニーのオペラハウスにてプレミア上映され大ヒット。
その後、イギリスで6ヶ月に渡るロングラン・ヒット。カンヌ映画祭へも出品。
日本では、昨年(2004)やっと公開。[スクリーン×1]

興味を持った方で、都内・青山へ出向けるようでしたら、
http://www.glassymovie.jp/top.htmlの
サマームービーフェスティバルのぺージも御覧下さいね。

レビュー

なんと言っても、考案/撮影/主演のジョージ・グリノーなのでしょう。
サーファーであり水中カメラマン。
後に1978年製作のビッグ・ウェンズデーの撮影にも参加。
ドキュメンタリー風のこの映画は、彼の生き方や精神そのものが
映し出されているようです。

個人的に最も魅かれたのは、人が多い場所での波乗りを嫌がり、
ならば移動してしまえと、その手段としてクルーザーを自作していくエピソード。
日本ではクルーザーなど、船というと優雅なイメージがあると思いますが、
いかがでしょうか?しかし実際には飾り気がないもの、と私は実感しています。
ヨレヨレのTシャツにクタクタの短パン、私が知るクルーザー乗り達は、
いつもそんな調子です。まさにそのイメージに違わない ジョージ・クリノーが、
部品1つから集め、クルーザーを作っていくその過程。
台詞や効果音を抑えていることで、彼の息使いが感じられるのですが、
その息使いをどう表現すればよいのか…。
こんな風に生きられたらと思う人も多いかも知れません。

さて、特に有名なのはラスト、ピンク・フロイドの24分間の大作「エコーズ」を
バックに流してのチューブ・ライディング。これはジョージ・グリノー自ら作成した
水中カメラを背に、やはり自作のニーボードという膝をついて乗るサーフボードに
乗って撮影したもの。つまり観客は、巻き上がる波の中にできる空洞を進む、
24分間もの疑似体験が出来るというわけです。24分間…こんなことが、
映画史上、他にあるのでしょうか?ただ…
色々調べてみればひたすら絶賛されているこの24分間ですが、その素晴しさゆえに
あえて書いておきたいと思います。30年も前の作品ですから、近年の“いじった”
映像の迫力や美しさを期待すれば、少し外れるのかも知れません。これは“本物”です。
しかしまた、本物の映像ではあっても“生”ではないのです。映像で伝えるには
限界があり、それを補うのは観客の想像力。さぁ、サイケデリック体験。
公開当時バーチャル・ドラッグとも形容された、この24分間に酔いしれてみませんか?

■以下2005/11/16追記メモ___ψ(‥ )■
1972年に、上映された23分間の短編作品『Echoes』は、
○○年にグリノーが撮った『Coming of the Dawn』に、
英国の人気ロック・バンド、ピンクフロイドの音楽が挿入されリバイバルされたもの。
ピンクフロイドのメンバーのひとりがグリノーの映像を気に入り、
是非使ってほしいからとグリノーに寄贈した。
グルグルと目がまわるような神秘的なグリノーのその水中映像は、
人気ロックバンドのサイケデリックなステージ演出としても使われている。

評者

葉直

更新日時

2005年07月13日 09時37分

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2021年11月29日 12時19
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