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市民ケーン/hackerのコメント

rating44.0000

市民ケーンへのコメント

採点

rating5

コメント

稀代の天才オーソン・ウェルズが、弱冠25歳で製作・監督・脚本・主演をやった、彼の処女映画作品です。当時、演劇とラジオの世界(全米がパニックに陥った『宇宙戦争』のラジオ番組はあまりにも有名です)では既にその名をはせていたとはいえ、映画の長い歴史の中でも、初めての作品で、仮にこれ一本しか残さなかったとしても、映画史に永遠に名前が刻まれることになったのは彼ぐらいでしょう。観ていない人は、とにかく観ましょう。凄い映画です。

レビュー

2017年3月20日追記

久しぶりに再見しましたが、この映画の凄さの前には、いつも圧倒されますが、今回感じたことの一つは、演劇人であったオーソン・ウェルズは、演劇でできない事と、映画で可能な事を知り尽くして、この映画を撮っていたということです。パン・フォーカスに代表される例をあげればきりがないのですが、色々なセットでしっかり天井が写っている点、有名なケーンの演説の場面でケーンの後ろにある巨大な肖像画、大衆はケーンではなくその肖像を見ている構造、そして演説会場全体を冷ややかに見おろしている政敵など、演劇では絶対できないだけでなく、それまで誰も撮ったことのない映像を作り出し、それにしっかり意味づけをした点において、ウェルズの天才を感じます。

また、この映画のキーワードである「バラの蕾」ですが、あちこちで伏線が張りめぐらされている点も印象的でした。例えば、冒頭のスノードームのアップのカットとそっくりなカットでケーンの幼少時代の回想が始まる点、ケーンがスーザンと初めて会う場面でケーンが「母親の遺品を整理に倉庫に行っていた」という話をするところや、スーザンの「母は私をオペラ歌手にしたかったの」という言葉にケーンが反応する点などは、明らかにそういう伏線です。

素晴らしい映画というのは、およそ飽きることがありません。

評者

hacker

更新日時

2017年03月20日 14時18分

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