キートンの長編は、もちろんどの作品も素晴らしいシーンの宝庫ではあるのですが、作品によっては冗長感があるのも完全には否定できません。その中では、この映画は最初から最後まで、キートン十八番の「動き」の連続で、無声映画の傑作だと思います。
南北戦争を舞台として、南部でSL機関士をしているキートンが、北軍に自分のSL(将軍号、たまたま自分の恋人も乗っているのですが)を奪われたために、別の機関車で追跡をする、という話です。SLでの追跡劇が中心ですから、キートンお手の物ですね。一々挙げませんが、キートンの身体を張った、映画でないと表現できない「動き」と、連発するギャグは、本当に楽しく、凄いです。
2005年01月12日 22時02分
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