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バリーリンドン/第三の男のコメント

rating33.4286

バリーリンドンへのコメント

採点

rating5

推薦数

+1

コメント

1枚1枚絵にしてもおかしくないような英国画風シーンの連続、そのシーンの美しさと裏腹なストーリーの残酷さ、なんだかヴィスコンティみたい(私的には褒め言葉です、ハイ)。

レビュー

俯瞰した田園風景や城の風景、窓からの光やロウソクの灯で写した室内など、自宅の小さな画面で見てしまってちょっと後悔するくらいの美しいシーンの連続。そこで蠕く人々の醜さ。バリーは確かにどうしようもない人物だが、父親の決闘で身分を失い、最初の決闘では勝ったにも関わらず故郷を逐われ、最後の決闘では相手に情けをかけてやったにも関わらず安住の地を逐われてしまうという、考えようによっては可哀想な存在だ。でもそのあたりの残酷な描き方が徹底していて良い。
周囲の人物にもほとんど良い人は出てこない。プロシアの将校や親戚の警察庁長官、国王に近い親族など、イカサマ賭博師のシュバリエも真っ青なうさん臭さ。英国の方々も皆当然のごとく賄賂を受け取っておきながら、バリーは結局爵位を得ることはできなかった。登場時にあれだけ美しく描かれているリンドン夫人ですら、最後には書類に延々とサインするだけの、まさに廃人のようになってしまう。
途中ちょっといやらしい面を見せるけど、良い人はバリーに変わらぬ愛情を注ぐ彼の母親くらいではないだろうか(何か象徴的な意味はあるのかなあ...)。
なんだか全然褒めているように見えないが、3時間飽きさせないことは事実。美しい映像と緊張感あふれる展開(特に最後の決闘の場面)、そして素晴しい音楽の賜物だろう。私はキューブリックの何が凄いかというと、自分の作った絵に既存の音楽を組み合わせる才能だと思う。

評者

第三の男

更新日時

2007年03月21日 23時36分

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