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バリーリンドン/ドンペリのコメント

rating33.4286

バリーリンドンへのコメント

採点

rating4

推薦数

+2

コメント

なんと美しい。

レビュー

絵画のような美しい画面が物語の終盤まで延々続くのです。

例えば溜息の出るようなヨーロッパの美しい景色の中に人が動いている。
その動いているものを、「STOP!!」という掛け声で静止させたら
そのまま一枚の美しい絵になる、と容易に想像できる素晴しい構図と
細部にまで神経の行き届いたこだわり。
景色も美しい、室内も美しい、と文句なしに堪能出来、
この中にバリーの成りあがり人生を詰め込んだという映画です。

語りがすっきり語られるのも 絵画としての映像に効果をあげています。



冒頭バリーと従姉のノーラがカードをしているところ
アップからカメラが引いていきます。
少しして(別画面)バリーが斧で木を切っているアップからカメラが引いていくと
畑と山並みが美しく現れ、それが美しい絵のようで、
その中で斧を振る彼は絵の中に溶け込む。
また、少しして(別画面)ノーラがクイン大尉と手を取り合っている、その手のアップから
ゆっくりとカメラが引いていきます、、、すると絵のような美しいアイルランドの風景が
浮かび上がってくる。
このようにズームの逆、アップからカメラが引いていき その構図を浮き立たせたり
背景の美しさに驚かせるという手法を幾度となく使っています。

おそらく俳優の立ち位置など、徹底的にリハーサルされたことは想像に難くない。



貴族社会の生活を映すのに
衣装と生活空間(室内)というものは重要な決め手だと思う私は
彼が戦争終了後ベルリンに留まってからと
さらにベルギーに移りリンドンの妻を射止めてからの生活でみられる画は
前半の映像もさることながら さらなる大満足が得られるのでした。
衣装といえば、始めの真っ赤な軍服に対し中盤の軍服の色は紫がかった青で
その対比も素晴しいしデザインもGOODなのです。


音楽もヘンデル(バッハと同時代の作曲家)の‘サラバンド’の曲が重厚でよろしい。

そんなこんなで3時間はあっという間の映画です。このキューブリックは好きだな。

こんなに美しい映画だったら リアルタイムで見たかった!



*ライアンオニールは『ある愛の歌』より こちらの方がいいな。

評者

ドンペリ

更新日時

2006年07月04日 03時00分

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