ウォン・カーウァイ監督の現在までの最高傑作。『花様年華』の続編であり、対をなす作品なので、是非前作を見てから、こちらを見てください。
真面目に語りだすと止まらなくなるので、俳優さん達にだけ焦点を当てます。
この作品では、現在のアジア映画界の美男美女が集結しています。美しい俳優を姿良く撮ることでは定評のあるウォン・カーウァイですが、ここでもその本領を発揮しています。トニー・レオンは相変わらずバックシャンですし、フェイ・ウォン(私は彼女の歌も大好きです。上手いですよー)は『恋する惑星』の頃よりずっときれいで、見とれてしまいました。さすがにカリーナ・ラウは少し老けたかなという印象ですが、存在感は大したものです。チャン・イーモウの発掘した3大ミューズ(コン・リー、チャン、ツィイー、ドン・ジェ)を起用したのは、『花様年華』のカップル(トニー・レオンとマギー・チャン)を『HERO』で拝借されたリベンジでしょうか。いずれにしろ、一番冴えないのが木村拓哉であることは、はっきりしていますが、これだけのメンバーの前では、単なる若造になってしまうのも仕方ないでしょうね。ただ、手紙を朗読するナレーションだけは印象的で、『ハウルの動く城』で声優として起用された理由は理解できました。声だけの方がずっと良いです。
自分の採点は★4ですが、将来映画史の中で★5と評価されるかは、時間が答えを出すと思います。
2004年11月11日 00時11分
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