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ヒットマンズ・レクイエム/hacker2のコメント

rating55.0000

ヒットマンズ・レクイエムへのコメント

採点

rating5

コメント

『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督の処女作。いや、才能というのは隠せないものです。

レビュー

日本未公開作品のようなのですが、近年観たうちでは、ベストの殺し屋映画です。

やりすぎの邦題ですが、原題はシンプルに 'In Bruges' 「ブルージュにて」です。題名通り、物語の大半はクリスマス間近のベルギーの古都ブルージュで展開されます。

初仕事を終えたばかりの若い殺し屋レイ(コリン・ファレル)は、ボスのハリー(レイフ・ファインズ)の指示で、ベテランの仲間のケン(ブレンダン・グリーソン)と一緒に、しばらく身をひそめるために、ブルージュにやってきます。

ダブリン出身のレイは、故郷と比較してブルージュにまったく魅力を感じず、うんざりしているのに対し、ケンは中世の雰囲気が色濃く残る街並みに魅了され、嬉々として観光に精を出します。実は、レイは初仕事の際、まきぞえになった子供を殺していて、それが心の傷となって悩んでいたのでした。そして、ケンはハリーからレイを殺すように指示を受けます。はたして、ケンの判断は?

監督のマーティン・マクドナーは、今どき珍しいと言っても良いくらい、オーソドックス、言い換えると、映画の基本をきちんと理解した撮り方をします。それだけでなく、『スリー・ビルボード』でもそうでしたが、時として使う長廻し(本作では、このショットが、映画史に残るかの有名な『黒い罠』のファースト・ショットがTVで映っているところから始まります)も印象的ですし、銃撃戦も当然ありますが、人物同士の位置関係がこれだけしっかり提示されているのには感心します。

そして、全体をつつむ、ユーモアを交えた雰囲気と意外性に満ちた物語の展開(脚本もマーティン・マクドナーの手に成るものです)も素晴らしいと思います。脇役では、レイとケンが滞在するホテルの懐妊中の気の強い女主人を演じるテクラ・ルーデンと、英語がちょっとトンチンカンなブルージュで拳銃の売人を演じるエリック・ゴードンが印象に残ります。

あと、レイを演じるコリン・ファレルも、ケンを演じるブレンダン・グリーソンが共にアイルランド生まれで、彼らのボスのハリーを演じるレイフ・ファインズがイングランド出身という配役の気の遣い方も当然と言えば当然ですが、感心します。

傑作とは言いませんが、殺し屋映画好きならば必見です。

評者

hacker2

更新日時

2019年03月23日 07時39分

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2021年01月19日 19時55
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