ブレイク・エドワードが撮ったとはとても思えない、サスペンス!
冒頭、ケリー(リー・レミック)が自宅のガレージで見知らぬ男に後ろから襲われ、勤めている銀行から大金を盗み出すように脅される場面がとても印象的です。
男が去ったと思ったケリーは早速警察に通報しようとするのですが、実はまだ家の中にとどまっていて、電話を途中で切られたうえに、更に脅しをかけられます。しかし、電話を受けたリプレー刑事(グレン・フォード、この手の役にはぴったり)は彼女の名前から住居を探し出し、一緒に事件にあたることとなるのでした。
この映画は初見でしたが、喜劇映画監督のイメージが強いブレイク・エドワードのサスペンスフルでしっかりした演出(名カメラマン、フィリップ・ラスロップの力が大きかったにしろ)が印象的です。
そして、ラストの野球場で犯人を射殺する場面は、『ダーティ・ハリー』のハリーが犯人スコルピオをサッカー場で追いつめる場面の完全な元ネタであることに、ちょっとびっくりしました。最近の『瞳の奥の秘密』にも、この反映が見えます。逆に、犯人像には『サイコ』の影響が濃いです。
興味深い作品でした。
2018年06月03日 07時18分
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