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群盗荒野を裂く/hackerのコメント

rating44.0000

群盗荒野を裂くへのコメント

採点

rating4

コメント

「革命とは暴力である」という毛沢東の言葉を体現するかのような異色マカロニ・ウエスタン

レビュー

ダミアーノ・ダミアーニ監督は、マフィアの権力との癒着を描いた『警視の告白』(1971年)と本作で、私の記憶の中に刻み込まれている名前です。久しぶりに再見しましたが、やはり印象的なマカロニ・ウエスタンでした。

メキシコ革命の最中、チュンチョ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)は、弟サント(クラウス・キンスキー)やアデリータ(マルティーヌ・ベズウィック)を引き連れて、政府軍を襲ってはその武器を奪うゲリラ隊を指揮していました。奪った武器は革命軍のエリアス将軍に売りつけるのですが、金だけを目当てに集まった輩も混じっています。ある日、政府軍が乗った列車を襲った一行は、アメリカからのお尋ね者を装ったビル(ルー・コステロ)を仲間に加えます。チュンチョとビルは妙にウマが合うのでした。

一行はサン・ミゲルという村を訪れた時、チュンチョの旧友の革命軍側の男と一緒に、農民を搾取してきた地主を殺します。政府軍の反撃が予想される中、チュンチョの配下は、サント以外は、命より金とばかりに分け前のライフルを持って、エリアス将軍に会いに行きます。ところが、チュンチョに黙って、貴重なマシンガンも持ち去ったのでした。

それを知ったチュンチョは、サントを村に残して、彼らを追いかけ、マシンガンを盗むことを考えた男を殺しますが、村には戻らず、換金のためにエリアス将軍に会いに行くことにします。しかし、その途中で政府軍と交戦になり、チュンチョとアデリータとビル以外は死んでしまいます。そして、アデリータも放浪と戦いの生活にうんざりして、去るのでした。

エリアス将軍の陣営に着いたチュンチョは、5000ペソで銃を売りますが、政府軍の攻撃を受け村人が虐殺されたサン・ミゲル村から逃げてきたサントの通告で、チュンチョは殺されることになります。最後の望みとして、弟の手にかかって死ぬことを選んだチュンチョですが、ビルがサントとエリアス将軍を射殺して、難を逃れます。実は、ビルは政府軍から10万ペソという大金でエリアス将軍の暗殺を請け負っていたのでした。最初からそれが目的でチュンチョのグループに入ったのでした。チュンチョは、ビルを殺そうとするのですが....。

とにかく、全編を通じて、「敵は殺せ」「裏切り者は殺せ」「革命の敵はすべて反革命」というモチーフに貫かれ、血はたくさん出ないものの、これだけ死体がたくさん出て、なおかつ殺し方が容赦ないのも珍しいです。

マカロニ・ウエスタンは、通常は善と悪の戦いであることが多いのですが、本作は明らかに革命と反革命という構図になっています。1967年制作という時代背景が反映した内容ではあるのですが、当時は時代に殺気がこもっていたことを思い、現在を思うと、隔世の感があります。

記憶されるべきマカロニ・ウエスタンの一つです。

評者

hacker

更新日時

2018年01月03日 10時51分

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