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ヘイトフル・エイト/hackerのコメント

rating33.0000

ヘイトフル・エイトへのコメント

採点

rating3

コメント

タランティーノ監督の第8作ということですが、例によって、オマージュ(パクリ?イタダキ?)に彩られた派手な作品です。

レビュー

物語の基本は、南北戦争の余韻が残る時代、雪山の中を賞金首稼ぎジョン・ルース(カート・ラッセル)が、お尋ね者デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を縛り首にするために、雪山の中を駅馬車に乗ってレッドロックという町に連れて行く途中で、同じく賞金首稼ぎで元北軍のマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)や元南軍でレッドロックで保安官に就任することになっているというクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾い上げながら、「ミニーの紳士服飾店」という停車場で夜を明かそうとするのですが、その停車場を仕切っているはずの夫婦はおらず、怪しげな男たちが待ち受けていて、どうも何人かはデイジーの仲間で、身分を偽って、彼女の救出を目論んでいるらしいというものです。

全体のコンセプトは、南極基地内に閉じこめられた一隊が仲間に化けたエイリアンと対峙するという物語のジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』(1982年)、最後にいずれ死ぬことが決まっている二人が会話をしている場面で終わるというところも含めて、ほとんど同じです。殊に、この二人が黒人と白人というところまで同じなのです!

もう一つ、この作品に大きな影響を与えているのは、セルジオ・コルブッチ監督の、これをカルトと呼ばずして何をカルトと呼ぶのだというぐらいのマカロニ・ウエスタン『殺しが静かにやって来る』(1968年)で、終始雪の中で展開される西部劇というコンセプトは、ここからのイタダキです。

その他にも、冒頭のサミュエル・L・ジャクソンの登場シーンは、明らかに名作『駅馬車』(1939年)の有名なジョン・ウェイン登場シーンの再現ですし、デイジーの仲間に毒を飲まされた者たちが血を派手に吐くさまは、処女の血しか受けつけない体質のドラキュラ伯爵が、かわいそうに、すれっからし女の言うことを信じて血を吸ってしまい、ゲーゲー血を吐いて苦しむという、アンディ・ウォーホル監修の『処女の生血』(1974年)の再現です。クローネンバーグの『スキャナーズ』(1981年)の有名な「頭爆発」もあります。そして、もちろん、撃ち合い場面のスローモーションは、ペキンパー監督のオハコですよね。細かく見ていくと、他にもいろいろ指摘はできるでしょうけれど、これぐらいにしておきます。

映画全体の印象としては、まあまあというところでしょうか。タランティーノ作品は、基本的に退屈はしないのですし、血が飛び散るのが嫌でなければどうぞ、ですかね。

評者

hacker

更新日時

2017年07月02日 19時12分

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