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007 スペクター/hackerのコメント

rating44.3333

007 スペクターへのコメント

採点

rating5

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+1

コメント

ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドは、これが最後なのでしょうか。

レビュー

冒頭の死の祭りのシーンの、クレーンと手持ちカメラを併用した長廻しで、もううっとりです。オーソン・ウェルズの『黒い罠』の有名な冒頭と、ミハイル・カラトーゾフ監督の『怒りのキューバ』の大群衆が参加する葬儀の場面を合わせたようなスタートに、感動してしまいました。

現在こんな撮り方をすると、とほうもないお金がかかるはずですが、監督のサム・メンデスは、制作費が無限とも思えるこのシリーズで、自分の長年の欲望を実現したのではないでしょうか。

実は、本作を観た後で、ダニエル・クレイグの前三作品を再見してみました。あらためて思うのは、これらの作品に共通するテーマは復讐だということです。

『カジノ・ロワイヤル』は恋人ヴェスパー(エヴァ・グリーン)を操った組織(結果的に、それはスペクターなのですが)への復讐を決意する作品であり、ダイレクトな続編『慰めの報酬』ではボンド自身の復讐とカミーユ(オリガ・キュリレンコ)の復讐の実行が語られます。『スカイフォール』では、シルヴァ(ハビエル・バルデム)のM(ジュディ・ディンチ)に対する復讐の物語ですし、本作はブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)のボンドへの復讐がテーマです。そして、本作にいたって、ボンドは自身の中の復讐の念を整理できたと言えるでしょう。

また、今回再見していて気付いたのですが、『カジノ・ロワイヤル』でヴェスパーが、最初にボンドと会った時に、ボンドが孤児であり、養育費を別人に頼ったことが心の負担になっていることを、すでに指摘しているのですね。つまり、この四作のコアの部分は最初から設定されていたのです。また、孤児であるボンドにとって、最初のMは母親であり、次のM(レイフ・ファインズ)は父親でもあるのでしょう。

ところで、復讐というテーマは本作で一区切りついたようですし、本作の最後でマドレーヌ(レア・セドゥ)と生きるためにボンドは辞職したことになっていて、クレイグ=ボンドはもうこれで終わりなのかと心配になりますが、実は『カジノ・ロワイヤル』でもヴェスパーと生きるためにMに辞表を書いているのです。

ですので、再登場を期待しましょう。ダニエル・クレイグには一生この役を演じてもらいたいものです。

評者

hacker

更新日時

2016年04月03日 09時08分

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