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007 スペクター/おれんかのコメント

rating44.3333

007 スペクターへのコメント

採点

rating4

推薦数

+2

コメント

今年はスパイ映画の年とは言われてますが、やはり007は格が違うと思わされました。スパイ映画の王道でしょう。スカイフォール以来、ご指名の続くサム・メンデス監督ですが、これで最後というお気持ちもよくわかります。本当にお疲れ様でした。

レビュー

見ているだけで制作費が他映画と違うのもすぐわかります。スペクターでローマのカーチェイスシーンだけに使われたお金はコードネームアンクルの製作費と同じです。
死者の祭りも圧巻でしたし、エンドロールの半端じゃない長さといい、本当にお金がかかっているのがよくわかります。その迫力といいスケールといい、もう破格なのです・
見ているだけで、サム・メンデス監督のプレッシャーがひしひしとこっちにまで伝わってきてしまいます。監督の気遣いも半端じゃなさそう。
クレイグボンドになってからのシリーズにちゃんと言及し、単発のヒーローでなく、ボンドに人間として人生を与えようとしているかのよう。共感を得やすいボンドになってきています。これまでのボンド映画にもしっかりと敬意を払い、かつ今後の製作者が続きとして話を持ってきたければ継続可能なように配慮もしてあります。

これだけ気を使ってかつ短期間(プレスリリースから一年未満)でこれだけ壮大な映画を完成させたメンデス監督。そのご苦労はもう、察するに余りあります。

揚げ足取ろうと思えばいくらでもとれますけど、このグレードの映画もまた、そうそうありません。といった意味で他映画との比較も野暮なだけという気がします。

これだけはハードがしっかりしてしまうと、役者さんがそれを上回るものを見せてくれるかという点でも基準が高くなってしまいます。というか、もう、役者さんの力量で持ち上げる部分も少くなってしまうのかもしれません。
キャスティング自身も素晴らしく、私もご贔屓の俳優女優さんがいっぱいでものすごく楽しみにしていました。でもなぜかその点に関してはちょっと肩透かしくらったような感じがしてしまいます。
クリストフ・ヴァルツ演じるブロフェルドよりは旧Mを母代りに慕い過ぎたシルヴァの方がよほどシンパシーを持てたし、レア・セドゥーだってマドレーヌ・スワンが一番お気に入りのキャラとはならなそう。アンドリュー・スコットに至っては、なんか無駄に配役された気がしてしまいました。もっと素晴らしい怪演ができる人なのにもったいない。
ちょっと素敵!とおもったのは00は殺しのライセンスであるだけでなく、殺さないライセンスでもあるという新Мの言葉です。
私昨今のイギリスものに出てくるキル・オーダーってものすごく矛盾を感じます。
死刑は認めないのに、その場しのぎのキル・オーダーはアリって理解できません。
なので、最後にボンドが負傷してもう抵抗も出来ないブロフェルドを殺さず、Mの手に渡したのは古き良き価値観と思えて拍手でした。
ただ、これは、ボンドが殺しよりも女性のエスコートを選ぶということ、ブロフェルドを生かしておくことで、先々のボンド映画での再登場の可能性も残しておいたという伏線も込でしょう。

もう笑ってしまうほど、オーソドックスにいかにも…な終わり方の本映画。いや、これはもう、長年のファンへのサービスの一環なのでしょうね。
映画が終わった途端、長々としたエンドロールを見ながら、メンデス監督に「お疲れ様でしたぁ!」とおしぼりもって駆け寄りたい気持ちになりました。本当にお疲れさまでございました。

評者

おれんか

更新日時

2015年12月10日 12時56分

コメントの推薦

読んで楽しい 自分のコメントを書いてから、おれんかさんのコメントを読ませていただきました。「ボンドに人間として人生を与えようとしているかのよう。」は、まさしく私もそう思うのデス。あらゆる能力を兼ね備えていても、あくまでも人間なのでRと。ほんのその隙間に切なさを覚えるし・・・ 2016-01-06
ドンペリ
読んで楽しい これはさすがに観に行きます! 2015-12-12
hacker
2022年01月28日 15時53
2022年01月28日 15時53
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