みんなで作る映画データベース
  1. トップ
  2. 映画一覧
  3. スリルとサスペンス
  4. 凍える夜に、盲目の殺し屋トポ
  5. hackerのコメント

凍える夜に、盲目の殺し屋トポ/hackerのコメント

rating44.0000

凍える夜に、盲目の殺し屋トポへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

原題が良いですね。"Cold Comes the Night" 邦題も悪くありませんが、「盲目の...」は余計です。

レビュー

この作品は、冒頭が印象的です。窓際に置かれたボール球の中の家(もちろん『市民ケーン』へのオマージュ)、その窓の外に舞う血のついた紙幣、そして壊れたガラス戸、外に倒れている男、ゆっくりとこれだけのものを映し出しておいてから、物語は始まります。

とある田舎町でシングル・マザーのクロエ(アリス・イヴ)は、モーテルで働いています。このモーテルは、売春婦も利用したりする、ややいかがわしいもので、ここで働くのを止めないと、娘を取り上げられるかもしれない、ですがお金のためにやむを得ないという彼女の状況が。さり気なく語られます。不倫相手の愛人の存在ーこれが悪徳警察官なのですがーも、もう一つの理由だったのでしょう。

ある「凍える夜に」モーテルに、二人の男が泊りにきます。彼らは、極端な弱視の男トポ(ブライアン・クランストン)と、その連れの若い運転手でした。ところが、その夜、運転手がモーテルに出入りしている売春婦ともめごとをおこして、殺されてしまいます。そして、クロエは否応なしに、トポの「仕事」に巻き込まれていくのでした。

シカゴ生まれの中国系監督ジー・チャンのこの作品は、決して派手ではありませんが、映画の基本というものをしっかり身につけていると感じさせる手堅い演出が印象的です。最初は被害者然としていたクロエが、次第にしたたかさを見せていく過程(娘の存在が大きいこともしっかり見せています)や、意外性の多い展開など、脚本もしっかりしていると思います。

何より、全体の抑揚の効いた雰囲気が良いです。いかにも低予算の作品なのですが、フィルム・ノワールってこういうものなんだと思わせてくれる佳作ですし、私は好きです。

あと、主人公の名前は、もちろん、ホドロフスキー監督のカルト『エル・トポ』からとったのでしょうね。

評者

hacker

更新日時

2015年04月04日 06時29分

コメントの推薦

参考になる 素朴な疑問なのですが、邦題の盲目って使用禁止用語ではありませんでした? 最近そのままカタカナにする邦題はまた減ってますね。 2015-04-08
おれんか
2021年01月19日 08時53
2021年01月19日 08時53
©ずばぴたテック