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君が生きた証/おれんかのコメント

rating55.0000

君が生きた証へのコメント

採点

rating5

推薦数

+1

コメント

アントン・イェルチン見たいだけだったので、けちってレディースディに観に行きました。ところがトレーラーではまったく気づかなかった意外な展開。これでいいのかと考えさせられてしまいますが、息子の残した歌を『一緒に歌いたかった』とひとりで歌う父親の姿にはただ言葉も出ませんでした。 

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

やり手の広告マンの男サム。大きな仕事を取った祝いだと息子を呼び出しますが、息子は表われず、待ち合わせ場所で大学での銃乱射事件発生を知ります。
息子を亡くした後世捨て人のようにボート暮らしの生活を送っていたサム。2年が過ぎ、離婚した妻から息子の遺品をを渡されます。息子の遺品の中には息子が録音した自作の音楽。この息子ジョシュの歌声がまたこの上なく美しい。
息子の軌跡をたどるうちに町のバーの飛び込みライブで偽名で歌います。息子と似た年頃の若者クエンティンが歌に惹かれてついてきます。そこから二人の即席バンド活動が始まり、みるみる彼らは人気者になって行くのですが、実は死んだ息子ジョシュ、銃乱射事件の加害者。父親のサムは世捨て人として世間から隠れ、おそらく被害者家族に誠意を尽くしてきてなどいません。追悼がてらに堂々と歌える立場などではないのです。
息子の代わりのように構ってきていたクエンティンとも決裂する羽目になります。ですが、傷つけてしまったクエンティンの拠り所を残すためにギターショップは買い取り、クエンティンの欲しがっていたギターはプレゼント。彼なりのクエンティンへの誠意と息子代替の友情に嘘はないでしょう。ですがボート暮らしの左官工の割に金回りがいいところから、やはり、サムは被害者遺族からは逃げ隠れ何もしてきていなかったことが伺えます。これは『少年は残酷な弓を射る』の母と比べると不誠実すぎていけません。
最後に飛び込みバーで自分の名を名乗り、息子の残した歌と謂れを告白して歌う姿に、不誠実な男のそれでも息子を思う愛情だけは本物で泣かされます。映画はサムが息子の歌を歌い一緒に歌いたかったと続けるところで終わります。
彼に被害者遺族を思いやる余裕がないのは残念で、ここに被害者遺族がいたりしたら、袋叩きにあいそうなもの。それを思うと考えてしまいますが、サムも許されていいような気になってしまいます。
なぜ息子ジョシュが事件を起こしたのかにはまったく言及されないのですが、録音に残されただけのジョシュの歌声は美しい。ほんの一瞬しか登場しないジョシュ役マイルズハイザー自身の声なのか、吹替えなのかとても知りたい。
主役ふたりはそれぞれ自身で歌っており、これも素晴しいのですが、ジョシュには適いません。一番耳に残る声がジョシュの歌声です。これを聴きたくてもう一度観に行こうかと思ってしまいます。映画の焦点が、事件の原因ではないので、謎のまま放置。歌声の美しさと残酷な事件の対比で何故?と悶々として後に引いてしまいました。

評者

おれんか

更新日時

2015年03月13日 23時19分

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