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チョコレート・ドーナッツ/おれんかのコメント

rating44.0000

チョコレート・ドーナッツへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

昭和生まれなので、それほど若くもないのですが、今や隔世の感があるゲイ差別に何が起こっているのか、理解に戸惑いました。一番の見どころはやはりアラン・カミングの熱唱、そしてダウン症児のアイザック・レイヴァですね。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

バリバリの恋愛映画を見た後に続けて鑑賞したので感覚が鈍っていたのかもしれません。一瞬展開についていけませんでした。
恐らく30年位前なのでしょうけど、心優しいゲイの男が近所の育児放棄されている、ダウン症児の世話をし、母親拘留後は施設に送られるのは不憫と、引き取ろうとし、検事の恋人と共に策略奮闘するのですが…。
彼らに敵対する弁護士軍団、あんたらそれで何のメリットがあるの???と理解に苦しみました。偏見って怖い。イマドキの感覚では大人げない嫌がらせにしか思えません。こんな奴らが法を司るなんてけしからんとまで思ってしまいます。でも、数十年前はそっちが常識だったのですね。
育児放棄されてるダウン症児マルコを演じるアイザック・レイヴァ、本当にダウン症もちですが、ちゃんと役者さんです。
マルコがにひゃーと笑うとまるでベイマックス。かなりの癒し系。こちらの顔も同じように緩んでしまいます。ルディと恋人ポールとマルコが3人で暮らす姿は本当に幸せそう。マルコは初めて誰かから構われ愛情を注がれたのです。

なのに、悪徳弁護士(としか思えない。が、当時は正義?)の謀略で母親が出所、養子の話はかなわず、マルコは二人の『父親』から引き離され、ジャンキーの母親のもとでネグレクトされる生活に戻されます。
そのあとで悲劇が起きるのですが、クラブで歌手として歌うルディの姿に重ねてポールの静かなモノローグが流れるだけなので、戸惑います。
アラン・カミングの歌声に聴き入っていると実は悲しい最後なのです。咀嚼に時間を要し、あとで怒りが沸いてきます。

ちなみにこの映画はまことしやかに『実話』だと宣伝されており、障害児の死亡に、あの弁護士たちの資格剥奪しろーとプラカードくらい掲げたい気になってしまうのですが、そういうわけではないようです。
実在したのはルディだけで、祖母と住んでいる、構われていない自閉症児の世話を焼いていたルディと知り合った脚本家が、もし、彼がこの自閉症児を養子にしようとしたなら何が起こっただろうか…と思って書き上げられた脚本が発端なのだそうです。(英ウィキペディアにリンク有り)30年以上の月日を経て、この脚本家の息子さんが監督のトラヴィス・ファインと同級生であったことで映画化へとつながったそうです。
とりあえず、かわいそうなマルコ少年が実在していなくて安堵しました。
でっち上げの宣伝広告など使わなくても素晴らしい映画だったと思います。

評者

おれんか

更新日時

2015年03月13日 15時51分

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