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戦艦シュペー号の最後/hackerのコメント

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戦艦シュペー号の最後へのコメント

採点

rating4

コメント

第2次大戦中の有名な戦い、ラプラタ沖海戦とその主役だったポケット戦艦シュペー号を題材に、実際の軍艦を使った迫力と撮影が印象的な作品

レビュー

ポケット戦艦シュペー号は、第2次大戦当初、大西洋でイギリスとアメリカの通商遮断を目的に連合軍輸送船を次々に撃沈した船舶です。「ポケット戦艦」という命名は、連合軍が行ったもので、ヴェルサイユ条約の結果、軍備に制限を受けたドイツが開発した重巡洋艦級の排水量で戦艦並みの大砲を備えていたからです。

本作は、1939年12月13日にそのシュペー号がイギリス巡洋艦三隻と交戦したラプラタ沖海戦、その後中立国ウルグアイに逃げ込んだシュペー号が外交戦と情報戦に敗れた結果、自沈という最後を選ぶまでを、史実に基づいて描いた作品です。

現在になって観てみると、まずは実際の軍艦を使用して撮影した迫力ある映像と、当時のカラー撮影の美しさに感銘を受けます。また、シュペー号のラングスドルフ艦長(ピーター・フィンチ)の実に堂々とした紳士ぶり(これも事実に即しているようです)を描くことによる、敵味方関係ないフェア・プレーが印象的です。

もちろん、戦闘による死傷者続出の模様も描かれますが、1956年制作の映画なので、最近の映画のような「ドギツサ」はありません。良くも悪くも節度が保たれています。

唯一不満があるとすると、ラングスドルフ艦長の最期を描いていない点でしょう。彼は、乗組員の命を優先して、負けると分かっていた戦を避け、シュペー号の自沈を選んだのですが、自らはシュペー号から持ちだした海軍旗を身にまとい、拳銃自殺をとげました。本作中でも、けっしてハイル・ヒトラーの敬礼をしていませんが、実際にナチスではなかったようで、捕虜に対する手厚い待遇などに、古き軍人精神を見ることができます。

色々な意味で、戦争映画の古典と呼べる一作です。

評者

hacker

更新日時

2014年12月07日 18時50分

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