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謎のストレンジャー/hackerのコメント

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謎のストレンジャーへのコメント

採点

rating5

コメント

今まで唯一観ていなかったオーソン・ウェルズ監督作品でした。

レビュー

渋谷のシネマヴェーラで観ました。

潜伏中のナチ戦犯フランツ・キンドラー(オースン・ウェルズ)を探すため、同じく戦犯コンラート(コンスタチン・シェイン)を釈放した探偵ウィルスン(エドワード・G・ロビンソン)は、彼を追跡し、アメリカの田舎町までやってきます。そこで、コンラートはチャールズ・ラスキンと名を変えて、教師をしているキンドラーと再会しますが、彼に殺されてしまいます。そして、チャールズは地元の名士の娘メアリー(ロレッタ・ヤング)との結婚を控えていました。

ピーター・ボグダノヴィッチとウェルズのインタビューを読むと、この作品もウェルズの気に入っていた部分が相当カットされたようで、特に最初の方のコンラートがキンドラーの消息を尋ねて南米の夜の街をさまよう、後年の『審判』を思い起こす悪夢のような印象的なシーンは、元々はもっと長かったそうですが、物語の流れと関係ないということで切られてしまったそうです。また、探偵役もエドワード・G・ロビンソンでは、当たり前過ぎる配役なので、本当はアグネス・ムアーヘッド(女性!)にやらせたかったとのことです。

そうは言っても、コンラートがキンドラーと出会ってから殺されるまでの4分に及ぶワン・カット、アンティーク時計好きのキンドラーが修理をしている町の時計台の梯子をめぐるスリリングな描写、極悪非道の悪人ながら妙に同情をひくウェルズお得意のキャラクタであるキンドラー、チェッカーが得意なドラッグ・ストア店主ポッター(ビリー・ハウス)の不思議な存在感等、光と影のメリハリのある凝った構図、ラストの時計台の人形の剣に串刺しされるキンドラーの死にざま等、ウェルズらしさは満載されています。

『市民ケーン』『偉大なるアンバーソン家』以降のハリウッドでも、ウェルズが決して「死んで」いなかったこと実感できる作品です。

評者

hacker

更新日時

2014年01月26日 11時11分

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