みんなで作る映画データベース
  1. トップ
  2. 映画一覧
  3. ドラマ
  4. 恋愛と青春
  5. ジャンゴ 繋がれざる者
  6. hackerのコメント

ジャンゴ 繋がれざる者/hackerのコメント

rating44.3333

ジャンゴ 繋がれざる者へのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

いつかは撮ると思っていた、タランティーノの「マカロニ・ウエスタン」は、やはりレオーネではなくてコルブッチでした。彼はレオーネも好きだそうですけれどね。

レビュー

主人公の名前ジャンゴは、もちろんセルジオ・コルブッチ監督の『続・荒野の用心棒』で、フランコ・ネロが演じた主人公と同じです。セルジオ・コルブッチは、この作品と『殺しが静かにやって来る』で、マカロニ・ウエスタンのみならず、映画史に残るカルト監督になりましたが、タランティーノなら絶対に好きなはずです。本作は、正にコルブッチ・タッチでした。

冒頭のタイトル・バックで、『続・荒野の用心棒』のテーマ・ソング『ジャンゴ』が流れるだけで嬉しくなります。『キル・ビル』で使われた、梶芽衣子の『怨み節』でも思いましたが、ハリウッド映画でこの曲を聞く時代が来るとは、感無量です。

そして、南北戦争直前のアメリカ南部を舞台として、主人公ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を黒人奴隷あがりとし、賞金稼ぎのドイツ人キング・シュルツ(クリスヨフ・ヴァルツ)のパートナーとして、白人を殺しまくるという物語は、タランティーノが常に持ち続けている権力に対する反感が如実に出たものです。

恐らく、この権力に対する反感、一種のアナーキズムがタランティーノの最大の魅力で、それがなければ、単なるパクリ好きのオジサンでしかないかもしれません。本作にも、『キル・ビル』同様、オマージュ(パクリ?)がたくさん出てきて、観ているほうは嬉しい限りですし、実に楽しめます。

ただ、そんなものを期待しても仕方ないのでしょうが。物語展開はかなり荒っぽいですし、捕らえられたジャンゴの脱出劇などかなり安易です。まぁ、それも含めて、フィクションの面白さということでしょう。いつもながら、悪役(本作では、ディカプリオ演じるエキセントリックなカルビン・キャンディより、サミュエル・L・ジャクソン演じるスティーブンの凄みの方が印象的です)の憎らしさが素晴らしく、タランティーノは、こういう映画における悪役の重要性を本当に理解していますね。

万人受けはしないでしょうが、楽しんで観れる人には、楽しい映画です。

評者

hacker

更新日時

2013年03月12日 12時57分

コメントの推薦

参考になる 2013-03-12
 
2021年11月28日 09時28
2021年11月28日 09時28
©ずばぴたテック