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ラスト・ターゲット/hackerのコメント

rating44.0000

ラスト・ターゲットへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

成功しているとは言えない映画かもしれませんが、このスタイリッシュな雰囲気と静寂さは、二人のきれいな女優さん(!)と併せて、捨てがたいです。

レビュー

殺し屋と娼婦といえば、どんな映画監督でも一度は取り上げてみたいテーマでしょうし、その仕事振りをスクリーンで観てみたいと観客も思う職業でしょう。本作はその両者を、贅沢に楽しむことができます。

殺し屋兼武器製造屋役のジョージ・クルーニーはいかにもという感じですが、彼に仕事用の銃の製造を依頼する女殺し屋マチルダ役のテクラ・ロイテンの、何というクールな美人ぶり!そして、主人公と心を通わせる娼婦クララ役のヴィオランテ・プラシドは、美人度ではテクラ・ロイテンに負ける(失礼!)ものの、その美しい肉体の露出度では圧倒的な大差をつける頑張りぶり(?)で、はっきり言って、二人ともジョージ・クルーニーを喰っています。

そして、冒頭のスウェーデンの静かな雪原で展開される銃撃戦から始まり、主人公が潜伏する緑あふれるイタリアの片田舎で徐々に高まる主人公の周辺の危機感から、ラストの銃撃戦にいたるまで、全体が実に静かなトーンと落ち着いた美しいイメージに彩られています。

ただ、残念なことは、主人公の唯一の友人となるベネデット神父や、その隠し子と思われる車の修理屋などは、おそらく原作(マーティン・ブースの『暗闇の蝶』)では重要な役割を演じているのでしょうが、この映画の中では、いかにも存在感が薄く、かえって全体のトーンを壊しているような気がします。映画での殺し屋の話に、神父は要らないと思うのです。

あとは、あまりにも静寂な雰囲気で、どうもサスペンスの盛り上げには乏しいように思えます。主人公が作った武器を受け取ったら、主人公を殺すよう指令を受けていたマチルダと、それを察知していた主人公との、待ち合わせのカフェどの一連のやり取りは見せてくれますが、それ以外は、どうも弱い印象なのです。

などと、少しけなしてしまいましたが、そうは言っても、銃撃戦での人物の位置関係をきっちり見せる等、オーソドックス(当たり前のことが、今やこういう形容詞になるのです)な演出や、俳優たちの感情過多にならない演技などは好感が持てます。監督は、きっと映画が大好きなのでしょう。そう感じさせます。

そういう訳で、若干甘めの採点です。でも、観て損はしません。

評者

hacker

更新日時

2012年12月04日 13時32分

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