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レッド・ステイト/hackerのコメント

rating44.0000

レッド・ステイトへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

最近のアメリカ映画としては、『4デイズ』と並ぶ問題作

レビュー

同性愛、性風俗の乱れに反対する、クーパー牧師(マイケル・クーパー)をリーダーとする超保守派のカルト宗派が、自分たちの教会に「罪人」を連れ込んで、処刑を始めます。その動きに気付いて、教会の周囲を取り囲んだ警察の特殊部隊との間で、激しい銃撃戦となります。ミサの途中だった教会内には女子供もいましたが、特殊部隊を率いるキーナン(ジョン・グッドマン)は、上司から、みな殺しにせよとの命令を受けるのでした...

キリスト教を盾に、同性愛や中絶反対を唱える保守派が、アメリカには少なくないことは、今回の大統領選挙でもよく分かりますが、それに銃社会でもあるアメリカの状況を結びつけ、その二つが暴走したらどうなるか、という主旨の映画ではあります。

しかし、それにしては、ク−パー牧師のミサでのスピーチと、それを肯きながら聞き入る聴衆の姿など、あまりにもリアルで、この映画の状況がいつ現実化してもおかしくないアメリカが潜在的に抱える恐さが、観客に突き刺さります。

更に、下手に生き残りがいると、裁判やら何やらで面倒だから殺してしまえという乱暴な官憲の考え方も、一連の対テロ戦争のやり方を思い起こすと、全く非現実的とも思えないのです。

つまり、この作品は、現在のアメリカが皮膚のすぐ下に抱えている狂気を、一種の寓話として描いたものなのです。

ラストも実に皮肉な終わり方をします。詳細は触れませんが、簡単に言うと、狂気と都合の悪いものはずっと壁の中に閉じ込めておく、という中世の精神がそのまま活かされている悪法(これも対テロ戦争の手段として生まれました)を利用した終わり方なのです。

内容からして、日本のオウム真理教を連想しないわけではないのですが、扱っているテーマは、より現代的な問題作です。

評者

hacker

更新日時

2012年11月09日 10時39分

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