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怪談蛇女/hackerのコメント

rating44.0000

怪談蛇女へのコメント

採点

rating4

コメント

役者揃いの一流ショッカー!

レビュー

中川信夫が長年慣れ親しんだ(?)新東宝を離れ、と言うか、離れざるを得なくなって、東映で撮った十八番の怪談映画です。

物語は明治時代を背景としています。簡単に触れますと、悪地主の長兵衛(河津清三郎)が結核で死んだ小作人の弥助(西村晃)の畑を取り上げ、その妻すえ(月丘千秋)と娘あさ(桑原幸子)を屋敷で働かせるのですが、長兵衛はすえに、息子の武雄(山城新伍)はあさに気があり、結局すえは長兵衛の妻政江(根岸明美)にいびり殺され、あさは武雄にレイプされて、自殺します。そして、長兵衛一家は、弥助一家の怨霊にとりつかれて苦しむ、というものです。

怪談映画には、ショッカーの要素が不可欠ですが、この映画はその点が素晴らしいと思います。もちろん亡霊が登場するのですが、その出方とタイミングが意表をついていて、結構怖いです。この点に関しては、中川信夫の方が、ジョン・カーペンターよりも、黒沢清よりも上手でしょう。特に、トンネルの中と外の明暗を利用した場面が印象に残ります。また、誰もいない部屋に鳴り響く機織機の音や、喉を切って死に切れないあさの喉から漏れる風の音のような呼吸音など、音の使い方も冴えています。

亡霊の中では、西村晃の「旦那、土を梶ってでも、借金はお返しします」と恨めしそうに言う姿が、可笑しくもあり、惨めでもあり、哀しくもあり、そして怖いです。

彼に限らず、この作品は、チョイ役も含めて、役者が揃っているのが印象的ですが、他にはピエロ役の捨松を演じた村井国夫とオニババ役の根岸明美が印象的でした。

中川信夫作品の中でも、もっと評価されてしかるべき映画です。

評者

hacker

更新日時

2012年05月30日 09時04分

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2021年11月30日 00時29
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