元祖「巨大化」(?)
放射能に汚染された人間が巨大化し、理性を失った怪物となっていく物語です。
後年のクローネンバーグの『ザ・フライ』が意識していたのは、エイズではなくて、夫が人間でない何かに変わっていく辛さと、それを見つめる妻の苦悩、必然的に訪れる結末の悲劇という展開からも、この作品ではないかとも思います。
そういう側面から見ると、それなりに悲しい映画ではありますし、印象的ですらあります。
最初に人間が巨大化する映画がこの作品かどうかはよく分かりませんが、その意味では、映画史に残る(?)作品なのでしょう。それと、どんなに巨大になっても、見えていけないところには、巨大な(?)布が巻きつけられているのは、最初からの「決め事」だったのですね。
2012年02月29日 15時49分
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