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刑事ラヴァルダン/hackerのコメント

rating33.0000

刑事ラヴァルダンへのコメント

採点

rating3

コメント

シャブロルお得意の、複雑な人間関係から生じる犯罪とブルジョワの欺瞞を描く作品。

レビュー

シャブロルの作品群は、日本では長い間、ほとんど観ることができなかったのですが、最
近になって、かなりの作品が観られる機会が増え、私自身もその恩恵にあずかっていますが、こうして色々と観てみると、これだけの多作家であったにもかかわらず、ジョルジュ・シムノンの小説群と同じで、ほとんど駄作がない(『虎は新鮮な肉を好む』のようなものもありますが)ことには驚かされます。そして、ヌーヴェル・ヴァーグの呪縛から脱け出した後の方に、目に見るべき作品が多いのも、遅まきながら、私にとっては新鮮な驚きでした。自分のスタイルというものが確立したのは、一連のスパイ映画を撮って、「商業主義に堕ちた」と非難された後のことのように見受けられるのです。そういう意味では、『虎は新鮮な肉を好む』も無駄ではなかった、ということなのでしょう。

本作は、シャブロルお得意の、複雑な人間関係から生じる犯罪とブルジョワの欺瞞を描く作品で、グルメ刑事ラヴァルダン(ジャン・ポワレ)が、かっての恋人(ベルナデット・ラフォン)の夫が殺された事件の担当となり、事件の背景にある地方都市のブルジョワの欺瞞に満ちた生活と、事件の真相を暴いていく、というものです。内容については触れませんが、ベルナデット・ラフォンと、その兄を演じるジャン=クロード・ブリアリといえば、ヌーヴェル・ヴァーグの時代、トリュフォーの作品におけるジャン=ピエール・レオ、ゴダールの作品におけるアンナ・カリーナに圧敵する、シャブロル作品の顔でした。シャブロルの映画で、彼らの1985年の姿を観るのは、嬉しくもあり、若干のほろ苦さもありました。

職人の手なれた一品と言って良いでしょう。

評者

hacker

更新日時

2011年07月23日 10時21分

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2021年12月07日 21時33
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