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ジャンヌ・ダルク/カトキチのコメント

rating22.5714

ジャンヌ・ダルクへのコメント

採点

rating2

推薦数

+1

コメント

確実に演出手腕はパワーアップしているものの…
注・多少ネタバレしてますが、実際にあった事らしいので、問題無いと思われます。

レビュー

ビジュアルだけとったら完璧だ、一枚絵の完成度が比類無いのは見てすぐ分かる事、
私の生涯のベスト1である『バリーリンドン』にも負けてない、リアリティと美しさがある。
『フィフス・エレメント』や『グラン・ブルー』とは違った映像で、
同じ監督が撮ったとは思えないほど、カラーが違うのは、さすがベッソン。
この観点から行くとベッソンはとんでもない才能の持ち主だったのかもしれない。
リズミカルで暴力的な戦闘シーンは見ていて飽きないし、迫力がある。
ある映画評論家は「エキストラにさえ個性を感じる」と評したが、
この意見には私も賛成する、一人一人の表情をしっかり映し出した事があの戦闘シーンの素晴しい所である。
史劇を刺激する音楽の使い方や静寂のシーンの緩急織り交ぜた展開も見事だ、
何も知らない無知な女(あえてジャンヌダルクと書かない)を演じたジョヴォヴィッチも全身全霊でがんばっている。

が…この映画、まったくおもしろくない(笑)

単純にベッソンはこのビジュアルを作り上げた事で満足してしまっている気がする。
正直、ベッソンにとって、この作品はかなりの自信作だったと思う。
だが、単純に映像の事を考え過ぎて、ストーリーにウエイトがかかっていないのも事実。

そもそもこの作品は何処まで事実に基づいているのだろう。
私はジャンヌダルクについてまったく知らないが、この映画だけ観ると、かなりのイカレポンチである(笑)
カリスマ性は無いし、神の存在について信じてるわけではない小生にとっては、この主人公にまったく共感出来ない。
寧ろ、イライラさせられる、いくら戦場で成果を上げても、あれだけの大衆を動かせたとは思えない。
だいたい、あんなにキレイだったのだろうか???
せめて、誰もがついて行きたくなるような美人が命を投げ出して戦うのであれば話は分かるが、
髪までヘンテコに切っちゃってねぇ(笑)
さらに自ら「戦え!」なんつって先導してるくせに、戦闘が終わったら「誰がこんな惨い事を…」ってこら!!!!
オマエは神の使いなのか、ただの自己中気まぐれ女なのか…どっちじゃ!
実際のジャンヌの事を全く知らないからあえて書くけど、この作品のジャンヌはただの狂人じゃないかい?
オルレアンをたった1人で開放して、フランス軍を勝利に導いたっていう事が事実としてあったなら、
たしかに英雄っちゃ英雄なのかもしれないけど、
その奇跡のシーンもかなり中途半端で、なんで撤退したのか、意味が分からない(笑)
そんでその後は無意味に戦争を繰り広げて、人を殺しまくってるし…
神の声が聞こえなくなってからは、こいつやりたい放題でしょ?
そりゃ裁判にもかけられるわな、もっと裁判でも挑発的な態度を取らなければ、なんとか助かったと思うのだが…

神話的な部分を取り払って人間ジャンヌダルクにスポットを当てたら、とんでもない少女だったわけだ。
これは私だけの感覚かもしれないが、結局はジャンヌダルクが聖人だったのか、英雄だったのか、よく分からん。

んで、ですね、この作品……

長い!!!(笑)

最初の30分から話に入っていけないなど、いらない演出も目立つ。
回想シーンは長いし、ジャンヌがどうやって神の啓示を受けたかというのも、
前半で描いておきながら、また再び回想するという訳の分からなさ(笑)
さらに1時間50分を過ぎてからはかなり映画としてつまらない展開に、
ダスティンホフマンがジャンヌに対して、「神なんていないよ、オマエの思い込みだ」的な言い回しがあるが、
アレは完全にベッソンや脚本家がジャンヌに対して思ってる事でしょ?あのシーンも完全にいらないと思う。
ベッソンのジャンヌに対するツッコミか?だったらあのシーンのジャンヌはボケだな(笑)
最初の30分、後半の30分はかなり退屈、という事は1時間40分くらいだったら面白い映画だったのかもしれない。

映像的には満点の作品なのだが、見ていて腹の立つ部分も目立った。
個人的にこの映画で一番良かったのはヴァンサンカッセルの役。
一番、良識を持っていて、一番人間っぽくて、共感出来た。

ベッソンは好きな監督だけど、これはおもしろくないでしょ?
映像の完成度は比類無く満点なのに映画の完成度はあり得ない程低い、
そんなベッソンの「奇跡」を是非体感しよう。

評者

カトキチ

更新日時

2006年06月24日 20時55分

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2021年12月08日 07時05
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