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チェンジリング/ドンペリのコメント

rating44.0000

チェンジリングへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

この余韻がたまらない・・・・・嗚呼!クリントらしい!

レビュー

冒頭に「これは実話である」と出る。

母が子を思う掛け値なしの愛情に、自分の心を重ね合わせられるかどうかで、本作の評価が変わるだろうと思った。‘ハート’が決め手となる映画だ。それを、匙加減よろしく投げかけてくるクリントはたいしたものだと思った。


始まってまもなく、クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)の息子が忽然といなくなる。
子供を持たない人に対して差別的な発言ではないつもりだが、これは子を持つ母親(父親でも)なら、まず無条件にここでアンジーに心を重ねてしまうのである。それもクリントのやり方は過剰でないから尚更すんなりと。

そして数ヵ月後、「あなたのお子さんが見つかりました」と警察が保護してきた子は、見ず知らずの子なのだ。
「これは私の子ではない」と言うクリスティンに、警察は「いや、あなたの子だ!」と、その子を押し付けるのだ。これが実話だと聞けば、こんなことがあるんかい?と目と耳を疑うのも束の間、警察は クリスティンの「我が子ではないという必死の主張」を聞き入れらないばかりか、彼女を精神錯乱状態とみなし、精神病院に強制収容する。そうなのだ、歪んだ警察権力が全面に押し出されてくるのだ。

さて、物語はクリスティンの心中「我が子はいったい・・・」という太い心棒を据えながら(これが最後までぶれない)、思うが侭に権力をふりかざす警察の姿を、絡ませていく。そして彼女を救おうとする神父(ジョン・マルコビッチ)が立ち上がることに。

ある事件が発覚し、犯人にたどりつくという過程も、いくつかの複線で観るものを軽く翻弄しながら、その糸をたぐりよせて、きちんとまとめあげられている。その事件性からみても、もう少し‘どぎつい作品’になりそうなところ、クリントの一歩控えたやり方は、品を感じるものだった。

さらには、ミリオンダラーベイビィを見たときの感覚に似たものを感じた。
溜めて溜めて、ここぞというところで、ワッとくる(泣かせに入る)のも似ている。警部の問いに答える少年の言葉を聴いて、一気にくる。冷めた目で見れば、ベタな演出なのに、それを感じさせないのは、そこに至るまでに充分に温められたものが、一気に噴出するからだろうと思う。

終わった後、「すぐに席を立つ気になれなかった映画」の一つに仲間入りです。


どこに突然いなくなった我が子を「死んだことにしよう」と諦められる親がいようか・・・。
ラストの字幕に、私も友人も涙が止まりませんでした。
「めぐみちゃんは生きて、きっと私達が迎えに来てくれるのを待っている!」と信じて活動を続けている横田夫妻とダブルものがありました・・・・。

評者

ドンペリ

更新日時

2009年04月12日 22時45分

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