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地球最後の男/hackerのコメント

rating44.0000

地球最後の男へのコメント

採点

rating4

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コメント

過去40年間、ゾンビ物は、世界中で数百本作られているでしょうが、全てはここから始まりました。

レビュー

ゾンビ物の元ネタとして、今では結構知られた作品かもしれません。

簡単に説明すると、この映画は(もちろん原作も)、ロメロのゾンビ3部作の後に起こるであろう状況を描いたものです。地球規模で発生した伝染病のため、人類は死滅し、しかも死者は焼かなければ、墓場から吸血鬼として甦ってくるという設定で、地球で最後に生き残った男(ヴィンセント・プライス)の孤独と戦いがテーマなのですが、ロメロが、こういう状況から、時間を逆算させて、『ナイト・オブ」・ザ・リヴィング・デッド』を撮ったのは、明らかでしょう。

この映画に関しては、筋金入りの怪奇映画ファンであり、最初にこの作品を観た日本人の一人(この作品は日本では劇場未公開です)と思われる、菊地秀行の『怪奇映画ぎゃらりぃ』(小学館文庫)の中の一文が、ロメロのゾンビ物との類似性を含めて、的確にほとんど全てを語っていて、それを読んでもらうのが一番でしょう。

ただ、今回久しぶりに再見して、いくつか気付いたことがあります。

一つは、この病原菌が風に乗ってばらまかれるという想定で、最近の『ハプニング』は、これの借用だったのですね。

次に、菌の増殖とそこから出される毒を抑える薬が登場することで、これって、まるでAIDSの現在の状況ですよね。映画の中では、実は、その次にどうなるかまで、いささか安易ではありますが、出てくるのです。

三つ目は、キリスト教徒にとって、火葬という行為は本質的には忌み嫌うべきものなのだ、ということを再認識できたという点です。復活できなくなってしまいますからね。火葬になれた現代日本人には理解しにくいでしょうが、基本的にキリスト教文化である欧米人にとっての、ゾンビや吸血鬼の潜在的恐さというのは、こういうところから来ている部分もあるのでしょう。

映画史だけでなく、偶然でしょうが、人類の未来という観点からも、先見性に富んだ作品です。敬意を払いましょう。

評者

hacker

更新日時

2009年01月19日 18時30分

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