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雲の中で散歩/ドンペリのコメント

rating22.8571

雲の中で散歩へのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

ファンタジックな美しい映像と ぶどう園にまつわる描写が印象に残っている映画。
それは私がワイン好きということも影響しているかと思いますが、
ヘラヘラのラブストーリーより、その分いいな。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

一度観ただけなのに、
「どうだったっけ?」と、うろ覚えの映画とは違い、色々な場面が思い浮かびます。
軽めの映画の部類ですが、丁寧に作られていたと思う。

大戦から帰還したキアヌ・リーブスが
‘妊娠して男に逃げられてしまったぶどう園の娘’の‘にわか夫’になってあげ、
巻き込まれていき、いつしか二人は・・・そうです、お約束の展開の映画です。

二人の出会いは、キアヌがチョコレートのセールスに行く列車の中。
帰還してみると、妻の彼に対する愛は冷めており、チョコセールスの仕事を再開する途中のこと。
このまま厳格で伝統を重んじる父親の元に帰れば許されるはずがないと話す見ず知らずの娘に、
人の良さそうなキアヌは同情し、「夫の役を演じてすぐに姿を消す」という約束で、
二人揃って彼女の実家へ向かう。

このチョコレートセールスというのが、私はやけに興味深かったりした。
1942年・イタリア映画のリメイクということを知れば、
チョコレートが高級であったであろう時代だからかなと 想像に難くない。
恐らく原作がチョコレートセールスマンなのでしょうかしら・・?(調べてませんが・・)

彼女の実家に行ってからは、ありがちなストーリィもさることながら、
何しろ舞台がぶどう園なので そこならではの撮影が素晴らしいのです。
広大なワイン畑もふぁーッと美しいしィ。
私がワインが好きなことも、楽しく見られる要因だったとは思いますが、
頑固オヤジを中心に一族で営まれるぶどう園の生活が 優しい目線で描かれているのも良い。
ファミリーは いい人達ばかりで、皆幸せそうなのだ。
一緒に鑑賞した娘と「こんなところだったら嫁に行ってもいいね」などと
わけの分からぬことを二人で口走っていたのを、昨日のことの様に覚えている。


ぶどうを育て収穫しワインが出来る。それこそが彼らの生きる糧であり生活そのものだ。
長い時間をかけて育まれた彼らの生活は伝統に支えられており、
それは一つの文化であり歴史であり、また芸術のようでもある。
そんなことを思わせてくれるシーンが沢山あるのです。
初摘みのぶどうが入った大きな樽に女達が入って歌いながら楽しそうに裸足で潰すシーンは
「美味しいワインが出来ますように」という願いより、収穫の喜びを皆で分かち合う姿であり
私はこのシーンが大好きで 脳裏に焼きついている。その習わしに感動すらしたものだ。
また霜でぶどうがやられないように、火を焚いて温風を送るシーン。
村の行事のシーン。そこにあり続ける美しい風景・・・・などなど、
これらは言葉に変えられぬ魅力的な映像となり、私を充分刺激してくれちゃったのでございます。
なので これらのシーンを語らずして 本作を語れないという気さえしています。


娘役のアイタナ・サンチェス=ギヨンには なかなか惹かれたし、
キアヌは気負いなく、無表情的好青年を爽やかに演じているので、好感触でした。
今やすっかり『マトリックスのキアヌ』になっちゃったけれど、
本作のキアヌは、なんとなく(←コレ重要)いいんですのよ〜。
彼の魅力のひとつの側面を引き出した映画だと思いましたわ〜。

この『メルヘンチックなラブストぶり』は、過分に女性向きかも知れないが、
祖父役のアンソニークインのオイシイ役どころで スパイスが効いていたり
決して安っぽくない映画だと今でも思っている・・・。


★星は「3」では少ないので、「4」に。

評者

ドンペリ

更新日時

2007年07月13日 10時20分

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