みんなで作る映画データベース
  1. トップ
  2. 映画一覧
  3. スリルとサスペンス
  4. 恐怖
  5. ザ・ミスト
  6. momochichiのコメント

ザ・ミスト/momochichiのコメント

rating33.7500

ザ・ミストへのコメント

採点

rating5

推薦数

+2

コメント

2度あることは3度ある・・・
昔の人の言う事はいつも正しい。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

駄作の多いキング原作映画だが、唯一クオリティの高い作品を作っているダラボン監督、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続く3作目のキング×ダラボンもやはり素晴らしかった。

前2作とはちょっと毛色の違う作品だが、よりキングらしい作品とも言えるこのミスト、原作が素晴らしいのは当然として、キャスティングがまたワンダフル過ぎ。
主役のデヴィッドを演じるトーマス・ジェーンは「苦渋の選択が悉く裏目に出てしまう父親役」がピッタリの風貌(笑)完璧に役に合っています。
ジム役は「人は良いがよそ者に排他的な地方都市の住人」を演じさせたら右に出るものはいないウィリアム・サドラー。
閉ざされたスーパーに恐怖をもたらす、カーモディ役のマーシャ・ゲイ・ハーデンの怪演振りも華を添えています。

謎の霧に包まれた町で、偶然スーパーに閉じ込められてしまった人々の僅か1日の物語なのですが、考えられる、いや考えられないような、ありとあらゆる出来事が起こり、人は迷い、不安を抱き、何かにすがろうともがきます。
主役のデヴィッドの選択は、結果論ですが最悪の道を辿ってしまいました。なんでもキリスト教的には「しょせん人間なぞ・・」と言う概念があるらしいですね。母方の実家が寺なのですが無神教な自分(笑)にはあまり理解出来ません。
侍的には(笑)「座して死を待つ」よりはチョイスして、攻めて死ぬ事の方が美しいような気がするのですが、これが「宗教観の違い」というやつなのでしょうか?

原作から削除されたシーンにデヴィッドの浮気?がありますが、これは映画のデヴィッドが「家族思いで正義感
の強い」役柄になっているためで、カットしたために人間性に一貫性が保たれました。家に立ち寄るシーンが逆に挿入されていましたが、これもデヴィッドの性格を印象づける&諦め、絶望の表現になっています。

ダラボン監督は前作のグリーン・マイルでも主人公ポールが老後に暮らす老人ホームで職員から虐待されるシーンを映画からカットしましたが、パーシーと言う素晴らしい悪役が既にいる映画なので(笑)「悪役は2人いらない」と考えたのでしょう。原作ではホームのシーンも面白かったのですが、映画の場合はやはり蛇足になったでしょう。監督業だけでなく、脚本家としても素晴らしいですね〜

最後に問題のラストですが、自分は「映画ならこの展開がベスト」だと思います。原作のぼやけた結末※は活字だからこそ、映像では多くの観客が良くも悪くもスッキリしないまま映画館を出る事になったでしょう。


※ 原作の結末について、キング自身もスッキリはしていなかったようで、自分の母親からも「好きじゃない」と不満を言われてしまったそうです。
リップサービスかもしれませんが、映画のラストを監督から聞いたキングは「自分が思いついていたら原作のラストもこれにした」と語っています。

蛇足:DVD(コレクターズ・エディション)にはB&Wヴァージョンもついています。

評者

momochichi

更新日時

2008年11月27日 16時52分

コメントの推薦

読んで楽しい 最初の「コメント」部分で大笑い、頂きました。。。 2008-12-05
みかん星人
参考になる 2008-11-28
 
2021年04月21日 16時44
2021年04月21日 16時44
©ずばぴたテック