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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/ドンペリのコメント

rating44.0000

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドへのコメント

採点

rating3

推薦数

+1

コメント

う〜ん、もっと解りやすく描いて欲しかったな〜。
盛り上がるようでいて、意外にもパッとしないのだ。というかハートに訴えてくるものがないのよね〜。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

長尺の大河ドラマ的映画は好きなので、石油を掘り当てた男の半生を描くという前知識だけで観に行った。

巨万の富を得、ダニエルはモンスターと化していくのだろうかという予想はあったのだが、新興宗教の牧師との関係あたりから、すっきりしなくなっちゃうのだ。
「リトルミスサンシャイン」で複雑な役を器用にこなし、味のある存在感で見せたポール・ダノが、青年役で出てきて・・それはいいのですが・・その後に急に新興宗教の教祖イーライ役で出てくるのだ。何じゃらほいと思いながら見ていたら、どうやら彼は二役をしていたのだ。説明的なことがあったのかも知れないが見落としたか・・・でも、まさか一人二役で出てくるなんて思いもしなかったので、これに翻弄されちまって、どないなってるの?と思いながら見ていたのだわん。これがいかんのよ。


物語を追ううち、ダニエルが孤独なことが解り、彼には石油しかないということになるわけだが、その描き方は意外にも控えめだと思うのだ。
彼が石油にのめり込んでいく姿(心)は、ハートに訴えてこず、強烈に描かれていないんです。自分の成功のためなら、非情に事を進めていくという部分も、中途半端だし、彼と息子の関係も上滑りだったような気がする。なので成長した息子と決別するシーンも、ちいとも盛り上がらないのだ。
また、ダニエルの偽の弟という男が現れるが、騙されたと知ったダニエルは容赦なく彼を殺すのだが、それだけで冷酷な男と見せるのも実に短絡的だ・・・私たちはその心理を覗きたいのに、それは見えてこない。この偽弟の出現シーンなどはいらなかったな〜と思う。
そして彼は名誉と金が欲しかったのか、そのあたりもはっきりしない。何に突き動かされているのか、彼を知る術が少ないため、ダニエルを理解出来ぬまま終わってしまうので、無感情のまま映画館を後にしなくてはならない、そういう映画でした。途中ちょっと眠かったので、私が読み込めてないのかも知れませんが・・・。


新興宗教の牧師との関係も、二人の対峙がやや抽象的なような気がして、その結果、ラストの(ボーリング場の)シーンも感情移入しにくい。
私なりには、石油という、自分で信じられる「実」を得ることに執着したダニエルにとって、神の啓示がどうのこうのという目に見えないものを強要したイーライこそが最も許せない敵だったということだろうか、と思うことにしたが、違うかな?


無感情な男を、濃いようでいて抑えた演技で演じたダニエルデイ=ルイスは良かったのだが、彼の演技を見ているだけになってしまったような気がする。
本作の収穫は、ダニエルの子供役の少年が光っています。また一人巧い子役が出てきたなという感じ。


採点は‘ちょい辛’でいきます。
*BSで見直したら、★2から★3に変わりました。

評者

ドンペリ

更新日時

2008年06月18日 00時08分

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2021年12月08日 07時11
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