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つぐない/ドンペリのコメント

rating44.3333

つぐないへのコメント

採点

rating4

コメント

そういうことだったのね!?
素晴らしい見せ方をしてくれました。 ラスト、ラストの種明かしがすべて!なので最後まで見なくてはいけません。

レビュー

最後に、「え!? そういうことだったの!?」と思った瞬間に、理由なく涙が溢れました。
鑑賞後、色々な感情が駆け巡り、すぐに席を立つ気が起きませんでした。果たして彼女はあれで‘つぐない’になったのであろうか・・・。帰る道々、ずっと考えていました・・・。

つまり原作が素晴らしいということになりますが、映画化するにあたっては、まず脚本が素晴らしいということになるのだと思います。

さらに本作、ブライオニー役(3人変わりますが、初めの少女役)のシアーシャ・ローナンが、素晴らしいんです。凄い子が出てきたな、と驚きました。
すべてはこの少女ブライオニーに端を発する重要な役であり、文才もあり多感な少女の感性を表現しなくてはならない難しい役を演じきることを見込んで、シアーシャ・ローナンをキャストに選ぶ側もたいしたものだと思いながら見ていました。このお嬢さん、憎ったらしくなる(役の上でのこと)ほど名演です。

成長したブライオニーの配役が変わって、展開は戦時下に移り、このまま悲恋ものとして終わるのかと思いきや、何の何の、素晴らしいラストが待っているのでした。そこに意味があったのね。そこで原作名「贖罪」が浮かび上がってくるのでした。下手な‘どんでん返し映画’より ある意味ではショッキングなこの締めくくりに、見る者の感情が一気に揺さぶられるという感じです。

ラストのわずか数分に登場するヴァネッサ・グレーブの存在感たらありません。そこで語られること、それに一気にやられてしまい、すべてをかっさらっていくかのようです。‘ダンケルクの戦い’の海辺のシーンの長回しの印象すら、薄れる勢いです。

ヴァネッサ・グレーブの目の奥に幼い頃のブライオニーが重なって見え、許し難いことだけれど「罪を犯した幼さと、一人の女性の人生の最後」に感慨深いものがありました。


あ、キーラ・ナイトレイも見事でした。
変に胸に詰め物(整形・笑)をしていないヤセッポチの身体を堂々と出し、一人の男性を切に思い続ける女性役としては、あれで良かったのだと思うのです。ボイン(古い!)で肉感的な女性だったらあの役には合わなく、しらけてしまうでしょう。


時間軸を自在に操り、それを巧みに料理してあることは、本作の魅力のひとつです。
幼いブライオニーの目(彼女の勘違いした見方)で見たことを映し、そのすぐ後に事実を紐解いて見せてくれるというやり方は、「前に巻き戻す」映画が多々ある中、この場合は必然としてみせる深い意味があり、見る者にストレスがかかることもなく、流れにスッと乗せてくれるという巧さがあり、映画を楽しむという快感がありました。

原作を読んでみたいです。

本作はタイプライターでリズムを刻んだ音楽が印象的に流れますが(既存の「タイプライター」という曲が思い出されて仕方がありませんでしたが)、なかなか良い感じでした。


女性向きの映画だと決め付けて行きましたが、観客に男性が多いのに驚きました・・・。テアトルタイムズスクエア。

評者

ドンペリ

更新日時

2008年04月29日 01時50分

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2021年12月08日 07時38
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