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歓びを歌にのせて/ドンペリのコメント

rating33.0000

歓びを歌にのせてへのコメント

採点

rating3

推薦数

+2

コメント

音楽によって、心を解き放つことが出来た人たちのお話。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

・・・だとすると、音楽でなくてもよいことになりますが、やはりコーラスというところがいいのね。



そこはスウェーデン北部、キリスト教の色濃い閉鎖的な小さな村。

それぞれに悩みを抱えた人たちが、音楽(合唱)によって心が解き放たれ、
「自由に生きるということは、自分を認め自分らしく生きるということ」を知り、
一歩前に足を踏み出すことが出来た話である。
中盤の女性ソロの唄に その思いが込められています。いい歌でした。


世界的成功を収めた指揮者ダニエルは、過密スケジュールとコンサートの
プレッシャーで、満身創痍の果て、第一線を退く。彼は心臓も病んでいる。
音楽と縁を切り、休養を兼ねて、幼少時代(いじめられっ子だった)に過ごした
その村に滞在することに。
そこで、村の聖歌隊の指導を依頼され、気の進まなかった彼は、老若男女で形成
される聖歌隊の人たちの音楽を心から愛する姿に惹かれ、指導をするようになる。

ラスト、いよいよオーストリアの合唱コンクール当日となるわけだ。
が、ここで、
シロート丸出しだった聖歌隊が ダニエルの指導のもとに上達し、ラストに
素晴らしい演奏を聴かせて拍手喝さいで終わるという「おきまりの音楽映画
ではない」ことを言っておきましょう・笑。

この村のコミュニティの象徴として教会があり、権威をふりかざしていた牧師は
団員(村人)たちがダニエルと心が通い合っていくのを、面白く思うわけもなく、
ダニエルにジェラシィを感じ、怒り狂うあたりなどは音楽映画らしからぬ空気が
充満。 さらにもう1人、DV夫も登場するという具合だ。
作中では当然、牧師に抑圧されている妻、DV夫に耐える妻、恋愛で傷ついたレナ、
と3人の傷ついた女性の姿を追うことになる。
過去から逃れられないでいるダニエルとレナの恋愛も絡む。などなど盛り沢山。

良い意味で想像を裏切られたラストシーンは、なるほどそうきたかと納得である。
音楽が人の心をひとつにする(=音楽で人の心がひとつになる)これ即ち調和であり
人間賛歌であり、ここで一気に感動を誘うようになっているのは間違いない。うん、
合唱をしている人は、たまらないでしょう、と思う。

しかしながら、映画としては、
決して軽いとは言えない題材を欲張って入れ込んだことが軸を細くしてしまい、
心に訴えかけてくる温度は弱く、今ひとつ集中出来なかった私。

特に後半のまとめ方が粗いような気がしてならない。ラストへの導入に向け、敢えて
テンポアップ(これを音楽用語でアッチェレランドという)しながら盛り上げていこうと
しているようなのだけれど、ちょっと無理を感じたのは私だけかしら〜ん。
コンサートのプレッシャーから逃れられなかったダニエルが それから初めて解放され
・・・それはレナの力によって「愛するということ」に自信を得たと同時に、生きること
に自信を得られたわけです・・・ダニエルがルンルンで自転車をこぐ場面が、本当の山場
なんですね。だって、彼を主人公と見れば、そういう映画なんだもん。なので私としては
ここで終わってくれても良かったな。まあ合唱隊の映画でもあるので、最後は彼らを舞台
に立たせて締めくくるのも 当然のことではありましょうが。。。。

指揮者が来ていないのに、コーラス隊が舞台に上がるのも不自然なら、そこで「指揮者
はどこだ、指揮者はどこだ」は ないでしょう。ここから唐突にファンタジィへの突入
なので、それまで描いてきた 皆の生活に密着したリアルな話とのギャップが気になる
ところなのよね。もう少しいい演出があったのではないかと、1人でヤキモキしました。



スウェーデン国民の5人に1人が見たという空前の大ヒット映画ということですが
70万もの人が 毎週聖歌隊の練習に励んでおり、非常に大きな文化を築いている
ことを聞けば、スウェーデン国民にとって、聖歌隊は身近なものなのでしょう。
聖歌隊のコンクールがあることなども、いかに盛んなことがわかります。





もひとつ解せないこと。
コンサートを控えたオーストリアの滞在ホテルで、何もダニエルとのベッドイン後のレナ
のオッパイを見せることもなかろうに。オッパイを出そうが出すまいが一向に構わないが、
なんでこの期に及んでその絵なのかが解せないわけです。・・・ブランケットが不自然に
めくってあり、オッパイを見ておくれと言わんばかりの絵は実に奇妙なのでした〜。
「心臓が悪いダニエルが、激しく抱き合った後」という表現のための露出なのかな〜という
解釈にも無理があるのよね・・・。
レナ役の女優さんは、途中でもちょっと脱ぎますが、そういう役どころ(オッパイぽろり)
の出演だったのでしょうか。

評者

ドンペリ

更新日時

2008年02月22日 22時56分

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