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Life 天国で君に逢えたら/葉直のコメント

rating33.0000

Life 天国で君に逢えたらへのコメント

採点

rating3

推薦数

+3

コメント

(★3−)
癌による闘病後、2005年に亡くなった世界的プロ・ウィンドサーファーの飯島夏樹氏を知らず、
原作である、彼の2冊の著書も未読。その立場からの感想です。
〔スクリーン×1〕

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

家庭を持つまでの2人の姿がいい。勝てずに転戦を続ける生活は本当に苦しそうだけれど、波と風と空がスクリーンを明るく爽やかにする。
再現されるレースの模様は、もう少し繋ぎようがあったのではないかとも思えたものの、ウィンドサーフィンがどのような競技なのかが分る。主人公がしていたことが何なのかを、「ウィンドサーフィン」という単語で知っていることと、こうして映像で見ることとは全く違うのだと実感。
そのレースで優勝できて、やっと結婚式。白いウエディング衣装のままウィンドサーフィンで風に乗る2人の姿は、恋愛映画が苦手であっても「ボカァ、幸せだなぁ!」と嬉しくなること請合い・笑
なのに、そのままの幸せは続かなかった。

それにしても…

〜最後の瞬間(とき)まで、パパはいつも微笑んでいた〜 このコピーの嘘は選択の上なのか?死を宣告された彼は、一時は恐ろしさと苦しさに支配され、なればもちろん家族をも巻き込んでしまう。
また、何があっても辛抱強く献身して、子供を守りながら、長い間夫に添い続けた良き妻。なのに、死にゆく夫の最後の手紙に、〜(君orヒロ、であったか?=妻は)すぐにヒスを起こすから〜と、さりげなくも一言残っているのは、それが事実だったからなのか?感動作を狙う時、こんなふうに観客を裏切ってはいけないと思う。特に手紙の件は、この約2時間見せられたものは何だったのだろう?と、ひどくがっかりした。

けれど、飯島夏樹という日本を代表するプロウィンドサーファーの人物像を、負の部分を避けずに描いたのは実にいい感触。「気が小さい」、そして「天然」というのも、長所としてだけでなく短所としても映される。
こうして負の部分を避けないで描くとなると、これは演じる大沢たかおに重荷がかかる。彼にしてはとても珍しい役柄。大沢たかおのイメージからはほど遠く、大役ではないが難役なわけで、もしファンならば、こうしたものを見なければ(ネ!)。


ところで、この話はどこまでが事実でどこからが創作なのだろう。「目玉焼き」や「手を離さない」など、ずっとストーリィの縦線に絡み続けるエピソードがある。また、ある人物が思いもよらず先に他界し、結果、死と向き合う勇気をくれることとなる。その人物が空で待っていてくれるとなれば、本人だけでなく家族や身近な人間にも慰めとなる。観客でさえ、「きっと、今頃2人で風に乗っているよね。」と救われた気持ちで映画館を後にできる。創作なら、作り過ぎと感じる人もいれば、巧く脚本に組み込んだと評価する人もいるだろう。事実なら、小説より奇なり。

1番大切なのは、風を追いかけること=生きることだった1人のプロウィンドサーファーを、まさに風としてサワッと吹かすこと。成功したかどうかは、病床の飯島夏樹氏の執筆などに支えられた全国の人々、また、彼を最後まで支え続けた家族や仲間が知っているのだろう。実話ならでは、だと思う。

おわり

評者

葉直

更新日時

2007年09月15日 22時56分

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