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キサラギ/えねぴっこのコメント

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キサラギへのコメント

採点

rating4

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コメント

オタクが納得できるオタク像

レビュー

俺が現役(?)の頃は「オタク」という言葉は軽蔑か侮蔑か自虐くらいにしか使うことはありませんでした。しかし近年、「オタク」「アキバ」「萌え」「ツンデレ」「メイド」等、言語とイメージよる一般化によってすっかりオタクは市民権を得てしまいました。俺は、その判でついたかのようなステロなイメージとある種特権階級であるかのような持ち上げられ方にここのところずっと違和感を持っていました。

この映画にでてくるのは5人のアイドルオタクです。この映画のいいと思った点は、上記のような一般化された、「アキバ」と一言いえば多くの説明をはぶいてイメージを伝えられる(と思われがちな)便利ワードを一切使わないところ。それでいてオタクを知る側の人間から見ても全く違和感のないオタクを表現しているところ(ちなみに俺の専攻は80、90年代のゲームと漫画でした)。物語にオタクが登場する場合、意思疎通のできない異星人もしくはクセのあるスーパーマン、みたいな極端なキャラクターとして使われることが多いのですが、そういった極端な持ち上げ持ち下げをしないところ。普通の(?)オタクが普通に少し救われたりしてよかったなぁと思ったらアイドルの曲に合わせて必死に踊るシーンを見せられて、あぁ、やっぱり理解はできないな…と思わされるみたいな、そういうバランス感覚がすごくいいと思うんです。

そう、オタクは理解を求めてやるもんじゃないんです。気がついたら陥っている偏執病のような病気の一種で、一般に認められるべきものじゃない。でもそうだからこそ、5人の繋がり、キサラギさんとの繋がりは尊いものなのだと思います。


内容は細々したところまで、本当はいくらでも話したいところがあるんですが…。

特筆すべきは二転三転するストーリーの展開でしょうか。新しい事実、未知の材料が提示されるたびすごい勢いで話はひっくり返りまくるんですが、これを唐突と感じさせないテクニックがすごい。大体どのネタも事前に少し伏線がはられてあったりして、新しい事実が登場する前に半分くらいは観ている側が気づけるようになってあって、気がついたときは「あ〜やっぱりな!」的な満足感、そうでないときは「あ〜そうきたか!」的な意外性、どちらにしても話にぐいぐいと引き込まれるように楔が打ちまくってある。実にうまい脚本です。



(やっぱりしばらくしたら細かい加筆します)

更新日時

2007年07月28日 20時04分

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