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逃走迷路/hacker2のコメント

rating44.0000

逃走迷路へのコメント

採点

rating4

コメント

ヒッチコック作品でも悪役の不気味さが印象的なものの一つです。

レビュー

ラストの自由の女神の松明を持つ手のところでの追跡劇が非常に有名で、高所恐怖症の私などは、観ていてお尻がムズムズしてくるのですが、それ以上に怖いのは、オットー・クルーガー演じるスパイ組織の黒幕で、「愚かな大衆に率いられる民主主義は効率が悪い。全体主義国家のめざましい発展ぶりを見てみたまえ」という主旨の発言は、トランプ政権下のアメリカを連想するものがありますし、「戦争と弾圧がお前たちの富を築くのだろう」という主人公(ロバート・カミングス)の発言も意味深いです。

そして、作中で紹介されている、自由の女神に刻まれているエマ・ラザラスの詩も、現代社会に訴えるものがあります。

"Give me your tired,
your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these,
the homeless,
tempest-tossed to me,
I lift my lamp beside the golden door!”

「疲れ果て、
貧しさにあえぎ、
自由の息吹を求める群衆を、
私に与えたまえ。
人生の高波に揉まれ、拒まれ続ける哀れな人々を。

戻る祖国なく、
動乱に弄ばれた人々を、
私のもとに送りたまえ。

私は希望の灯を掲げて照らそう、
自由の国はここなのだと」(青山沙羅訳)

トランプや彼の熱烈な支持者たちは、こういう詩が自由の女神像に刻まれていることを知っているのでしょうか。

この作品は、何よりも、ヒッチコックらしいサスペンス映画ですが、一種のプロパガンダ映画でもあり、そこから70年以上経ったアメリカの現状を憂うかのような内容になっていることが印象的でした。

評者

hacker2

更新日時

2020年11月21日 10時43分

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2020年11月26日 20時41
2020年11月26日 20時41
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