みんなで作る映画データベース
  1. トップ
  2. 映画一覧
  3. スリルとサスペンス
  4. サボタージュ
  5. hacker2のコメント

サボタージュ/hacker2のコメント

rating33.5000

サボタージュへのコメント

採点

rating4

コメント

サスペンスとショックが同時に味わえるヒッチコック作品です。

レビュー

ずいぶん前に読んだ記事ですが、ヒッチコックが来日した時に「サスペンスとショックの違いは?」と問われ、「例えば、登場人物がテーブルについてつまらない会話をしている場面で、事前にそのテーブルの下に爆弾が仕掛けられていることを観客に見せれば、その場面はサスペンスになるし、知らせないままで爆発させれば、ショックになる」という趣旨の返答をしていました。続けて「ショックは一瞬だけど、サスペンスは長く続くから、私はサスペンスの方が好きだ」と述べています。この発言をした時に、本作が頭にあったとは思いませんが、この作品は金で雇われてテロを行う映画館主(オスカー・ホモルカ)の話で、サスペンスとショックを同時に見せる印象的な箇所が二つあります。

その一つは、妻(シルヴィア・シドニー)の弟を、時限爆弾運びに使う一連の場面で、ピカデリー・サーカスの荷物置き場にそれを預けるだけで、時間も十分あったのに、この少年があちこちに引っかかって、時間がどんどん過ぎていく場面です。ハラハラして観ている我々は、最後に少年が乗っていたバスが爆発することにショックを受けます。ヒッチコックは、トリフォーとの有名なインタビューの中で、この作品で子供を死なせたのは失敗だったと述べていますが、この時代にそんな映画を撮ったこと自体が、すごいことだと私は思います。

もう一つは、夫を問い詰めて、彼が自分の弟に時限爆弾を持たせ、結果的に殺してしまったことを知った妻が、いつもの夕食のテーブル、女中が弟の分のフォークとナイフを出しておいたままのテーブルで、肉を切り分けるナイフ(!)を前にして、突如夫への殺意を抱き、夫もそれに気づく場面です。この場面も、最後に妻が夫の腹にナイフを突き立てるというショッキングな終わり方をします。

物語全体とすれば、かなり無理な感があるのは否定できないのですが、この二つのシークエンスだけで、ヒッチコックの名と共に忘れられない映画となっています。

評者

hacker2

更新日時

2020年04月09日 09時16分

コメントの推薦

データがありません
2021年01月19日 21時08
2021年01月19日 21時08
©ずばぴたテック