みんなで作る映画データベース
  1. トップ
  2. 映画一覧
  3. ドラマ
  4. 人生と生活
  5. スワロウテイル
  6. カトキチのコメント

スワロウテイル/カトキチのコメント

rating33.8000

スワロウテイルへのコメント

採点

rating4

コメント

ずっとこの世界に浸っていたい

レビュー

ブローアップしたざらついた映像を作り上げた篠田昇の超絶な撮影、種田陽平の完璧な美術、
岩井監督のイマジネーションによる、しっかりした街づくりにより確立された世界観が実にリアルな日本離れした傑作。
美術と音楽と映像がとにかく高水準で、これをもってして岩井監督の最高傑作という人も多い。

円が一番強かった時代の東京。
そんな東京に円を求めてやって来た移民たちの住む場所、円都(イエンタウン)を舞台に繰り広げられる物語。
もちろん架空の街なのだが、ここで暮らす人々を岩井監督はリアルに活写する。
美術は映画の金喰い虫と言われてるのだが、種田陽平によるディテールの細かい無国籍な街のセットがとにかく素晴しい。
ハードボイルド小説も街がしっかり描けてないとだめだと言われているが、この映画はまさに街が主役。
娼婦街、阿片街、あおぞら旧貨商場などの描写がホントに優れているために、ストーリーにリアリティが加わっている。
この世界観の設定は『ブレードランナー』に通じるものがありますな。

小林武史の音楽も随筆もの、
70年代の泥臭い音をメインにしたバンドサウンドが素晴しく。
バンドで成功するという物語に説得力を持たせている。

Charaや伊藤歩、渡部篤郎、洞口依子、鈴木慶一といった役者の使い方もおもしろい。
特にCharaと鈴木慶一はミュージシャンですからね、そういうキャスティングもさすが岩井監督かなぁ〜

個人的にはもっとバイオレンスシーンとエロシーンを生々しく描いて欲しかった。
なんか血や女の裸体が出ても、上品にまとめあげましたみたいな感じで鼻についたんですよね。
これが『PiCNiC』とかだったら分かるんですけども、この映画は現金を鷲掴みするような世界ですからね。
もっとそういう血なまぐさいテイストがあってもよかった気がします。
特にフェイホンが警官にボコボコにされるシーンなんて、メイクをしっかりしてても痛さを全然感じませんでした。
そこが非常に惜しい。

さらに後半が少し長く感じたし、強引な感じのオチも好きではないので、
それもこれもひっくるめて-★とさせてもらったが、
日本語をあまり話さない役者の演技も含めて、とにかく異色な映画である事は間違いない。

評者

カトキチ

更新日時

2005年07月10日 07時26分

コメントの推薦

データがありません
2022年01月23日 05時45
2022年01月23日 05時45
©ずばぴたテック