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フランケンシュタインの逆襲/hackerのコメント

rating33.0000

フランケンシュタインの逆襲へのコメント

採点

rating3

推薦数

+3

コメント

最近DVDで再見しました。一般的にはそう思われていないような印象があるのですが、フランケンシュタイン物というのは、マッド・サイエンティストの物語だということを、きっちり見せてくれる作品です。

レビュー

フランケンシュタインの物語というのは、昨今の臓器移植及び売買や、遺伝子組み換えの実際を見ていると、極めて現代的なものだったのだなといつも感心するのですが、そもそも死体をつなぎ合わせて、人造人間を作るという発想からして、言われてみれば、確かにマッドなのですよね。

ボリス・カーロフがモンスターを演じた有名な第一作からして、博士の方は善人風(こういうのが、実生活でも一番危険なのです)に描かれていて、手違いで、あんな怪物を作り出してしまった、という設定ではあるのですが、この映画では、目的のためには手段は選ばない、神をも恐れない(私もそうなので、この点はインパクトがありませんが)どころか、人間の情のようなものが全く欠如した存在として扱われています。女性に対しても、単なる性欲のはけ口ぐらいにしか思っていないようですし、仲間の忠告など全く聞く耳を持たないといった風情です。

この非人間的な科学者を、ピーター・カッシングが演じるのですが、あまり表情を出さないところがかえって不気味で、実にはまり役です。そして、モンスターがクリストファー・リー(!)という豪華キャストです。もっとも、クリストファー・リーは顔が傷だらけのモンスターという設定なので、『猿の惑星』ほどではありませんが、知っていなければ、とてもそうとは見分けがつきません。

映画全体は、かなり原作に忠実なタッチと展開で、今観ると、むしろ地味な印象を受けます。モンスターが怖いというよりも、何かに憑かれた人間の不気味さが前面に出ている点で、ホラーというジャンルを一歩抜け出ているような雰囲気があります。セットも、後年のロジャー・コーマン監督作品のように、絵で誤魔化したり(これはこれで愛嬌なのですが)していなくて、きっちり作ってあって、幼少の頃、映画館で震えながら観ていた作品が、本当に古典映画になってしまっていました。

時代は変わるものですね。私が年を取るわけです。

評者

hacker

更新日時

2006年12月27日 22時34分

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