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犬神家の一族/カトキチのコメント

rating22.8750

犬神家の一族へのコメント

採点

rating3

推薦数

+1

コメント

おもしろかったっすよ。だって30年前のヤツとほぼ一緒なんだもん(笑)

レビュー

映画ファンならば誰もが知ってる『犬神家の一族』を、同じ監督・主演でセルフリメイクするというユニークな作品。

どうしてもオリジナル版と比較してしまうのだが、
まず単純に今回のリメイク版は、オリジナル版とほぼ一緒。シンクロ率は90%といったとこだろう。
石坂浩二も見た目は老けてるが、完全に金田一そのもので、老いというものを感じさせない。
話し方から動作、表情、セリフ回しまでまったく変わらないのだ。
たしかに『男はつらいよ』の寅さんもずっと変わらないから当たり前っちゃ、当たり前なのだが、
ずっと今の今まで演じてたわけではないので変わらない演技に驚く。
走るシーンは短くなっていたがそれくらいはいいだろう(笑)

そして市川崑監督のパワーにも驚いた。映像はハッキリ言ってオリジナル版と全然変わらない。
美術の感じから、ざらついた映像など、ほとんどオリジナルのままである。
金田一が登場する、あの伝説のワンカットも見事に再現。
ただ、洗練されすぎてるきらいがあり、スタイリッシュなものもそのまま映しているが、才気が削がれている。
それが証拠にまず唐突なジャンプカットとストップモーションがなくなった。
これはゴダールショックから抜け出したせいもあるのかもしれないが、何故ここも再現しなかったのだろう。
そして、モノクロのシーンも荒々しくなくなり、ちょいウエルメイド。この辺は監督の成長と取るべきなのか?
オリジナルですごいと感じたセットだが、天井の高さが写らない所を観ると、
美術は細かい所に気を配っていても、大きな部分に金をかけられなかったのかもしれない。

ストーリーもまったく一緒。話の運び方から、セリフ、カットのタイミング、なにもかもがすべて一緒。
しいて言えば、オリジナル版で「ちょっとここは長過ぎるんじゃないか?」と感じた部分が簡略化されてた所が良かった。
犬神製薬が何故成長していったか?の件と冒頭もかなり短くなっていて、ここは観ていて感動が大きかった部分だ。
このストーリー展開で映像に荒々しさがもうちょいあったら、オリジナルを越えていたかもしれない。

役者についてだが、まず佐清役の尾上菊ノ助が個人的に今ひとつだった。
富司純子が松子を演じていたのでそこの繋がりだろうが、歌舞伎役者っぽいというか、見栄を切ってるような感じ。
草笛光子はオリジナル版では梅子を演じていたが、
今作では岸田今日子が演じた琴の先生を演じていた、この辺はお遊び感覚だろう。
松嶋菜々子は色気があると絶賛されてたようだが個人的に色気はあまり感じなかった。
オリジナルでは重要だった深田恭子の役もエピソードが短くなってしまい存在感をあまり感じられなかったのも残念。

いろいろ書いたが、これはお祭り感覚で楽しむ作品。
湖に逆さになってる死体などの再現はやはり大スクリーンで観ると迫力満点だ。
リメイクしてるのにもかかわらず血糊の技術がヘタクソだったり特撮が進歩してないといった負の部分もあるが、
それも気にせず楽しみましょうや。なんつったって30年ぶりなんですからね!

でも、オリジナルをそのままスクリーンで公開した方が良かったのでは…??

評者

カトキチ

更新日時

2006年12月17日 02時18分

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