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処女の生血/hackerのコメント

rating33.0000

処女の生血へのコメント

採点

rating3

推薦数

+3

コメント

史上最も哀れなドラキュラ伯爵が活躍...しない映画です。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

この映画のドラキュラ伯爵(ウド・キア)は、処女の血しか受け付けないという設定となっています。したがって、コトにおよぶ前、つまり血を吸う前に、相手の女性に「お前は処女か」と馬鹿正直に訊ね、「もちろんそうよ」という嘘に簡単に騙されてしまい、たらふく血を吸った後で、ウゲー、ウゲーと全部もどしながら、七転八倒の苦しみを味わうのです。しかも、それが繰り返されるのです。観ている方が気の毒になってきます。時代は中世ですが、この時代でも、大人の女性で処女は多くなかったようです。

でも、これは喜劇映画かというと、そうではなくて、基本線は、吸血鬼を象徴とした、滅び行く種族に対する挽歌です。喩えとしては驚かれる方がいるかもしれませんが、ヴィスコンティの『山猫』同様、滅び行く貴族階級に対する挽歌なのです。処女の血が吸えなくて、息も絶え絶えのドラキュラに対して、ムキムキの下男(ジョー・ダレッサンドロ)は貴族の娘たちと人生を謳歌していて、下克上を絵に描いたような構図となっています。最後は、正体を知られたドラキュラが、斧を持った下男に追かけまわされ、両手両足をちょん切られた上に、惨めな最期をとげるのですが、なんとも哀れです。

でもさすがに、これを観て泣く人はいないだろう、と永年思っていましたが、可哀そうで泣いてしまった、というご仁に、先日初めてお会いしました。色々な意味で、吸血鬼映画の珍品です。

評者

hacker

更新日時

2006年12月05日 21時35分

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