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真田風雲録/hackerのコメント

rating44.0000

真田風雲録へのコメント

採点

rating4

推薦数

+2

コメント

戦国時代、UFOと遭遇した結果、人の心を読む能力を身に付けた佐助(中村錦之助)と、戦争孤児たちが、「かっこ良く死にたい」という真田幸村(千秋実)に共感して、大阪の陣を戦う、という異色時代劇です。加藤泰監督の多彩な才能を実感できる作品でもあります。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

そもそも「かっこ良く死にたい」というのは、日本人の美意識のどこかにうったえるものがあるのでしょうか。戦乱の時代に、細く長く生きたって仕方ない、という若者たち、それは後に幾多のヤクザ映画で描かれた、鉄砲玉の美学でもあるのですが、歌い、踊りながら、死に突き進む若者たちと、彼らの指導者でありながら、「さあ、ここが俺の死に場所だ」と張り切って死ににいって、「かっこ悪い!」という言葉が最後になってしまう真田幸村、そうして、人の心が読めるがゆえに、彼らの熱狂には混ざらず、最後には生き残る佐助、これらの登場人物たちの生きざまや死にざまは、初見から何十年たっても、心の底に沈殿するものがあります。

振り返ってみると、20歳前後でこれを観た時と、はや何十年も「かっこ悪く」生きてきた後とでは、同じ印象になるはずはないのですが、強いて言うと、生き残る佐助への感情移入がしやすくなったということでしょうか。社会や組織の中で生きていながら、どこか、外から熱狂を見ているような佐助の視点が、自分を連想させるからでしょうか。よく分かりません。

本当に不思議な、楽しくて、悲しくて、ニヒルで、孤独な映画です。加藤泰監督の作品としては、『みな殺しの霊歌』や『沓掛時次郎・遊侠一匹』の方が上でしょうが、これも忘れられない作品です。

評者

hacker

更新日時

2006年09月02日 20時15分

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