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ユナイテッド93/葉直のコメント

rating33.6667

ユナイテッド93へのコメント

採点

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推薦数

+4

コメント

ドキュメンタリー“タッチ”を狙った映画で、手振れ感がずっと続きます。
苦手な方は、ご注意下さいね。

誰もが知っている出来事、9・11。〔スクリーン×1〕

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

しかし誰もが実際には知り得ない、4機目の飛行機内での出来事。

綿密なリサーチを行ったに違いないと思いますが、どこまでが実話なのかは判りません。
私は冷たいのかも知れませんが、映画においての実話というのは、すでに事実から歩き出したものだと考えていまして、“実話”の2文字だけに心が動くことは“少ない”です。
ここで、くれぐれも誤解のないように書いておかなければなりませんが、映画を実話として見て感動すること、そういったスタンスで映画を見ることには何の異論もなく、私も自然にそうしていることがありますし、一部は本当であろうと信じることも多々あります。
矛盾しているようで、混乱を招くかも知れませんが…。
ただ、“(真)実”は、そこに居た人しか解りませんし、またときには、同じ場所で同じ体験をした人であっても違う理解をし、一致しない証言を残すことがあるのは、周知の事実です。

この映画に描かれのは、管制センターや軍部でさえ事態を見守るしか出来なかった孤独な状況の中、テロリストに果敢に立ち向かい、その行動が4つ目のテロを防ぐことになったという“話”です。
例えば混乱するユナイテッド93から電話を受けた家族が、その電話内容をどう証言しているのか、せめて知りたいと思いましたが、そういったことは、この映画の中にはありません。
ですが、仮に証言されたとしても、先に書いたように証言が必ずしも正しいとは限りません。
これほどの出来事において、失った愛おしい人のことを悪く言える者などいないに等しいでしょうし、良い方に考えたいのが自然な心理だからです。
ですから今作は、犠牲になった方々への鎮魂を捧げつつ、9・11で傷付いた人々、特に残された人々の「こうあってほしい」という願いと誇りが生んだものだと思われます。このように刻み付けたいのだと思います。
ですから余計に、本当に本当に切ないです。


それにしても奇をてらわず描いたものだと感心します。
舞台は機内以外に、ニューアーク空港、ボストン管制センター、ニューヨーク州ローム北東地域防空指令センター、と不親切なくらいグルグルと移っていきます。
それら地上では何も手を打てず、ザワザワと動揺し、身動きが取れないだけの状況が続くのみ。
そしてテロリストを、冷静にも相手の目線からも置いてあります。
ここで注目したいのは、テロリスト達が祈りを捧げる様子は何度も出てくるのに、人質たちで神に祈ったのは1人(多分間違いないと思いますが、もしものときはご指摘下さい)だということ。
テロリストの神と人質達の神は、呼び名は違えども実は同じ神ですから、1つの飛行機の中でどちらもこぞって神に祈れば…これは滑稽な矛盾を映し出してしまいます。
そう考えると、彼らの争いは何なのでしょうね…。

★評価はどうしたらよいか分かりませんが、あの出来事の被害者側でありながら、冷静な目を失わずバランスのとれた作品だと思います。

メモ:事件当日に最も重要な任務を負ったハーンドン連邦航空管制センターのベン・スライニーは、劇中で自身を演じている。(HPより)
追記:その後のコメントを読ませて頂いたところ、他にも沢山いらしゃるようです。
演じる(と言っていいのか…)のは、辛かったかと想像しますが、アイデアとしては大変良かったと思います。

評者

葉直

更新日時

2006年08月21日 21時18分

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