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アザー・ファイナル/momochichiのコメント

rating33.5000

アザー・ファイナルへのコメント

採点

rating4

推薦数

+2

コメント

あるオランダ人の発案で動き出した、もう一つの決勝戦とは最下位を決めるための一戦だった

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

FIFAランキング202位VS203位(最下位)の決戦を日韓ワールドカップ決勝当日に行う・・・
「なんと悪趣味な事を考える輩がおるんや!(笑)」

と、思ったのも束の間、単なるニュース映像やお涙頂戴のドキュメンタリーとはちょっと違うぞ?と思わせるに足る、オープニングだ。

FIFAランキング最下位は、カリブのイギリス統治領モントセラト(恥ずかしながら知らなかった)対する202位はヒマラヤの小国ブータン。

ともにプロリーグなどあるはずも無く、競技人口も極わずか。人口自体もかなり少なめだ。

金も施設もろくになく、競技場と呼べるものさえ怪しい。(モントセラトにはスタジアムがあったが、火山の噴火で灰の海に沈んだ)

ワールドカップ決勝会場とは収容人員、芝、ライト、スピーカーなどことごとく数で負けているのだが、唯一同じ物があった・・・・それが2つのゴールだ。

一つのボールと2つのゴールを使って22人の男たちが争うのは、対戦相手に関わらず同じ条件である−当たり前の事だがこれこそが世界一の競技人口を誇るスポーツの真髄なのだろう。

試合までのカウントダウンが始まり、ブータンに向かうモントセラト代表チーム。
体力・体格ではブータンチームを圧倒しているが、飛行機を5回も乗り継いできた旅の途中、病気に係るメンバーが出たり、高地のため体調は今一つ。

かたや大応援を擁するブータンチームもホームゲームならではのプレッシャーがあったろう。

審判が2日前まで決まらなかったり、代表コーチが両チームとも直前にいなくなってしまうなどトラブル続きだがなんとか当日を迎える。


試合は終始ゲームを優位に進めたブータンが4対0で勝利を収める。

優勝トロフィーを掲げるブータンと、手を添えて勝利を祝福するモントセラトチーム。
するとトロフィーは2つに割れ、それぞれのチームの手にあった−このゲームの勝者は両チームの選手、国民だと・・・

当たり前の事だが、一生懸命になっている人たちはレベルに関わらず人の目を惹きつける。

巡業相撲の三役の取り組みよりも、本場所の前相撲の方が面白いに決まってるとのと同じ事です。

※1 ブータンを訪れたモントセラトチームの選手は大変な人気で子供たちに引っ張りだこ。
「生まれて初めてサインをした」とはにかむ選手が印象的でした。
もともとサッカー人気の高いブータンですが、これを機会にサッカー好きになった子供達が 溢れ、何年後、何十年後かに日本のワールドカップ出場を脅かす国になるかもしれません。

※2 ナイキ、アディダス両社はスポンサードを断ったそうです。もったいない事をしましたな。
劇中度々登場する(試合球でもある)純白のボールは「商業主義に染まっていない」純粋にスポーツを愛する両国を象徴しているようです。

評者

momochichi

更新日時

2006年06月10日 02時05分

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参考になる 2006-06-10
 
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2021年12月06日 11時56
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