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クリクリのいた夏/葉直のコメント

rating44.0000

クリクリのいた夏へのコメント

採点

rating5

推薦数

+1

コメント

(以下‘04/9/19投稿)
明日も残暑が厳しいとか…。そんな夏の名残りの休日に、
1人で、(もしくは大人だけで)
安いワインを片手に、(用意しないと後悔することに)
ソファに身体を伸ばして、鑑賞したい映画です。[TV×2]

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

邦題のイメージから、スクリーンで観なかったのは失敗でした。
原題は「沼地の子供たち」。実際には極めて大人の物話ですが、
登場人物達の素直さや正直さと、それと背中合わせの、無責任さや
奔放さなどを指しているのでしょう。第一次大戦後、フランスの
片田舎の美しく豊かな沼地を中心に関わり合った“子供のような”大人達。
各人の哀歓(あえてこの漢字を使います)こもごもが、心にじわじわと
染みてきますが、それは言葉にするより感じるもの。肯定も否定も結論も、
有るのか無いのか…要るのか要らないのか…全ては人生なのだと温かく
包みこんでしまう、深いけれど毒を持たない作品です。
21世紀真近の年に作られたにもかかわらず、古い映像に身を浸して
いるような懐かしい質感の画面。エンドロールに流れる、ハーモニカ
らしく後に引くように粘りがある音楽。それらはきっと、クリクリの
記憶に重なる郷愁なのでしょう。

(以下‘04/11/30追記)
川辺でのすずらん摘みや、沼での蛙釣り。大好きな場面です。しかしそれらは
沼地に住む彼等にとって収入源。生きる術です。
この物語の中の1つとして、同じ状況に生きながら“今”を肯定する人と否定
する人が、対比のように描かれています。沼地では、日々をなんとかやり過ごして
いる男と、それが不満でいつもキリキリしている妻。街では、成功して裕福に
なったが沼地での生活を忘れられず満たされない父と、裕福さに満足し沼地に
いたことを恥じて隠す娘。自分ならどちらを選ぶか、答えが出ないことを承知
しながらも考えてしまいます。

評者

葉直

更新日時

2004年12月01日 03時10分

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