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トゥー・フォー・ザ・マネー/ドンペリのコメント

rating33.0000

トゥー・フォー・ザ・マネーへのコメント

採点

rating3

推薦数

+1

コメント

全体に‘こじんまり’まとまった映画でした。
パチーノがお出ましの割りには 意外にネトッとしていない作り。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

アル・パチーノとマシュー・マコノヒーの絡み具合がとても良く、見ている方もしっくりきましたね〜。

パチーノ演技は相変わらずでも、いつもより穏やかな顔つきで濃すぎないのが良かったかな。
マシュー・マコノヒーは 画面にパチーノと並んでも、特に引けを取ることもなく、
次々にキャリアを積み重ねているなという感じを持った。


アメフトの試合中に怪我をした後、
プロ選手の試験を受けてもなかなか決まらないブランドン(マシュー)は
アメフトの勝敗を高い確率で当てるという天才的な才能を発揮。
その才能に惚れこんだウォルター(パチーノ)は、自分の会社(ニューヨーク)に呼び寄せる。
ウォルターの会社はスポーツ情報会社・・・と言ってもスポーツ賭博予想の会社で
アメフトの勝敗予想を電話で客に提供し、言葉巧みに出来るだけ高額を賭けさせて、
当れば客からマージンをもらうというものだ。
テレビ番組も持っていて、視聴者にアピールし「こちらにお電話を〜!」と呼びかけるのだ。

さてパチーノ社長は、早速ブランドンの名前を変えさせ(芸名のように)、
ヘアースタイルも変えさせ、良い生活空間も与えて、育てていく。
バリッとイメチェンしたマシューは なかなか格好よいし画の中で見栄えがします。

ウォルターの妻と、家族ぐるみの生活となるブランドン。
実は 3人の「心の絡み合い」も重要なポイントなのだけれど、
今ひとつパンチが弱くビシッと伝わってこない描き方に欲求不満が残る。
特に妻役のレネ・ロッソが中途半端だったかも・・・疲れた顔(老けたこともある)で登場し、
それが心配で(気になって)読み取れなかったのかも知れないですが・・・。


さて、ブランドンの経験値からの分析や直感は、
なんと100パーセントの予想的中率を誇るようになり、自信満々に。
ブランドンはウォルターから全幅の信頼を得、大物のお得意を付けられ、
会社の顔になっていくあたりまで、脚本のテンポも絶好調で飽きさせない。

さて、このまま彼の勘が冴え渡り続けるかというと、そうはいかぬ。

ウォルターの妻は 夫の強引なやり方を心配し、ブランドンに去るように勧めるうち
やがて彼に完璧なスランプが訪れるのだが、実は我々はそこで安心したりもするのだ。
あのまま的中が続くと末恐ろしい気がするのは、やはり「賭け事」だからでしょう。

予想をすること自体が「ギャンブル」だということなのですね。なかなか深い映画です。

親子のように信頼し合っていた二人だが、
実はウォルターがラストの方でする「あることへの心理的賭け」が、
スパイスが効いていて、面白さが増してくれたかな、と思う。
そのひとひねりが無いと、あまりにもシンプル過ぎる話になり兼ねないので。


パチーノ演ずるウォルターは 軽い心臓発作を起こした後に、敢えて煙草を吸う・・・
そういう生き方をする男なのである。

この映画すべて「賭け」の映画だったのでした。

まさに「人生はギャンブルだ」と言いながら自暴自棄になっていく男を
パチーノらしい演技でみせるが、それは想定内でもあったけれど、
それでも彼が画面に出ていると、映画に‘冴え’をもたらすから やはりパチーノだ・・・。

評者

ドンペリ

更新日時

2007年06月26日 03時30分

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