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刑事マディガン/hacker2のコメント

rating22.5000

刑事マディガンへのコメント

採点

rating3

コメント

ドン・シーゲルにしては珍しく、アクションより警察官の姿と生活に重点を置いた作品です。

レビュー

ある意味で、ドン・シーゲルらしからぬように見える作品ですが、脚本に、赤狩りでハリウッドを追われたエイブラハム・ポロンスキーが加わっていたこともあるでしょう。彼が監督した『夕陽に向かって走れ』(1969年)は、アメリカン・ニュー・シネマの時代の忘れがたい作品の一つですが、ハリウッドを追われてから、映画のクレジットに彼の名前が載ったのは、実は本作が最初です。

本作は、二人の警察官、ダニエル・マディガン刑事(リチャード・ウィドマーク)とアントニー・ラッセル警視総監(ヘンリー・フォンダ)の週末三日間の姿を追います。この二人は、かって部下と上司だったのですが、ラッセルのルール最優先の態度には、現場派のマディガンは反発を感じていて、「ラッセルには黒か白かしかなくて、その中間がない」と15年仕事上の相棒を務めているロコ・ボバーロ刑事(ハリー・ガーディーノ)に言ったりします。

金曜日、マディガンとボバーロは、ベネシュというギャングの家に踏み込んだ際、ちょとした油断から、二人とも拳銃を奪われ、相手には逃げられてしまいます。カンカンになったラッセルから、二人は72時間以内に拳銃を取り戻せと厳命を受けるのでした。

本作は、この事件を軸に、妻ジュリアとの仲に亀裂が生じかけているマディガン、妻とは死に別れ子供もいないラッセルの夫と子供のいる女性(サーザン・クラーク、きれい!)との不倫関係、ラッセルの唯一無二の親友であるケイン警部(チャールズ・ホイットモア)が関連した贈収賄事件などを絡め、この二人の私生活と個人的な悩みも、じっくり描いていきます。と言うか、作品の興味の中心は、ともに仕事第一の生き方をしていた、この二人の孤独、他人との人間関係にあります。

マディガンが結局一番うまくやれる相手が相棒ボバーロであり、ラッセルの場合はケインであるというのも、二人の共通性を際立たせています。それゆえ、ケインの贈収賄は、ラッセルには重いわけですが。

ただ、ドン・シーゲル監督でおまけに刑事ものという名前に惑わされると、こういう内容はちょっと意外かもしれませんが、『白い肌の異常な夜』(1971年)のような作品もありますし、男性を理解しない女性という観点で見ると、これもドン・シーゲルの一面でしょう。

そういう意味で、興味深い作品です。

評者

hacker2

更新日時

2021年04月10日 08時45分

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2021年11月30日 00時37
2021年11月30日 00時37
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