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暗殺者の家/ドンペリのコメント

rating33.0000

暗殺者の家へのコメント

採点

rating3

推薦数

+2

コメント

このオリジナルを見ると、ヒッチコックは、リメイクして、たっぷりミステリアスな物語にして緊迫感を出したかったのだと思いますね。

レビュー

『知りすぎた男』は 何度も見る機会がありましたが、
このオリジナルが、ずっと気になっており、ようやく見ることが出来ました。

鑑賞後の第一印象は率直に「面白い映画だった」ということになります。
何のひねりもなく、ごくシンプルで、やや大雑把ですが楽しめちゃいました。

『暗殺者の家』1934年 イギリスにて
『知りすぎた男』1956年 ハリウッドにて

本作を20年後にリメイクした『知りすぎた男』を見ると
どうしたかったかが、よく解りました。

オリジナルで致命的なのは、悪役のボスが一番雰囲気が出ていて目立っていて
主人公が霞んでしまったことではないでしょうか。





一瞬 無声映画のようなタッチのスキー場場面から始まります。
この冒頭で登場人物をほとんど紹介しちゃうのですが、
ヒッチコック作品でよく思うことですが 姿かたちは皆特徴があって覚えやすく、
親切だな〜と思う。実はこれがキャスト選びの基本だと思いますね。

さて、
場面転換が早く、熟考する必要もないほどさっさと事が運ぶ割りには、
内容はどこかのんびりとしています。
感情移入は度外視されて進む中に ヒッチコックの遊び心が随所にみられ、
可笑しいのです。

大変な陰謀に巻き込まれ、娘が誘拐されているのに、それほどの危機感はなく
まあ助かるだろうと高をくくって見ていられるようになっている。
1934年作品を 今2007年に見ているからだというより、
敢えてそれを狙って作られているように思う。

犯人たちと警察の銃撃戦は、(バルカン超特急を思い出しますが)
「バン、バン」「バン、バン」・・と音ばかりが延々聞こえ、
緊迫感はなくただのんびりと撃ち合っている風なのですが、
たまに人に当って死にます。不謹慎ですが、これがとても味があります。
撃たれても血は出ませんから、アップで「ウッ」っとなるだけで
致命的に撃たれたのかは その人のその後の動作を見るまでわかりません。
でも、昔はだいたいこうだったような気がしますね。日本の時代劇もね。


あっという間の尺ですが、その中に色々な小技が詰め込まれていて
起承転結きっちりと、ジャンジャン!と非常に分かり易く終わります。





「コンサート会場での殺人」は ヒッチコックがハシリなのでしょうね。
オーケストラの演奏がいよいよ盛り上がり、シンバルが鳴る瞬間に、なんて、
よく考えたものだと。


最後までどうしても気になるのは、娘役の子が年齢不詳(に見えてしまう)で
もっと小さい子に見える女の子はいなかったのだろうか、と悩む。

評者

ドンペリ

更新日時

2007年09月21日 01時44分

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