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非情の罠/hacker2のコメント

rating33.0000

非情の罠へのコメント

採点

rating3

コメント

スタンリー・キューブリックの商業映画デビュー作

レビュー

後に「アマチュアの仕事」として、自らのフィルモグラフィーから抹殺しようとした『恐怖と欲望』(1953年)を除けば、最初の長編映画であり、商業ベースにのった作品です。

キューブリックは監督の他に、製作・脚本・撮影・編集とこなし、映画を撮るのが楽しくて仕方ないという雰囲気が画面から漂っています。まず、主人公のボクサー、デイビー(ジェイミー・スミス)が、後に恋人となるグロリア(アイリーン・ケイン)と道を挟んでお互いの部屋が見えるという「覗き」の設定であることや、この二人の様子を奥行のあるパン・フォーカスで捉えたカット、デイビーがKO負けする、映画監督なら一度は撮ってみたいと思うに違いないボクシング場面、隠し撮りによる繁華街のロケ、クライマックスの倉庫のマネキン人形置き場での乱闘等、映画を撮る際はちょっとやってみたかったことが盛りだくさんという印象です。

物語は、ボクシングをあきらめ、牧場をやっている叔父のところに身を寄せようとしたデイビーが、グローリアの悲鳴を聞きつけて、彼女を助けるのですが、彼女に横恋慕しているギャングに殺されそうになるというものですが、そちらの方より、雑誌『ルック』のカメラマンとしてキャリアをスタートさせた彼らしく、画面作りに興味が行っていたのは歴然としていて、白黒のシャープな印象を与える画面は、さすがだなと思わせてくれます。

まぁ、素晴らしい作品というわけではありませんが、キューブリックも映画青年だったんだ、ということが実感できる映画です。そのつもりで、観てください。

評者

hacker2

更新日時

2021年05月21日 15時01分

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2021年11月30日 00時14
2021年11月30日 00時14
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