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県警対組織暴力/hackerのコメント

rating33.0000

県警対組織暴力へのコメント

採点

rating3

コメント

ヤクザと警察の癒着をこれほど露骨に描いた作品もないでしょうね。

レビュー

『仁義なき戦い』以降の深作欣二は、名声(?)を得たせいか、しばらくは比較的撮りたい作品を撮っていたような印象があり、中でも『仁義の墓場』は傑作だと思いますが、本作の評価は難しいです。

刑事である得能(菅原文太)と組長代理のヤクザ広谷(松方弘樹)の奇妙な友情を軸に、昭和38年の広島の地方都市を舞台として、警察とヤクザの癒着を露骨に描いた作品です。それに、ハコモノ作りと政治とヤクザの関係が味付けしてあります。まぁ、現在の中国では作れない類の映画です。

ただ、肝心のこの二人の友情の発端がどうも弱いのですね。敵対するヤクザの親分を殺し、得能の家に自首してきた広谷に、気を落ち着かせるために得能が茶漬けを作ってやるのですが、食べ終わった後、茶碗を洗う広谷の姿を見て、逮捕するのを止めただけでなく、その後の広谷を何かとサポートするようになり、それに対して広谷も金や女の見返りを与えるようになるという展開なのです。しかし、食後の茶碗洗いぐらいなら、私だって毎日やっていますけれどねぇ〜。そんなに印象的なことなのでしょうか、と思ってしまうのです。得能の自宅を知っていたということは、それ以前から何らかの付き合いがあったことは間違いないのですが、そこはまったく描かれていません。この二人の関係の発端は、本作の最も重要な部分のはずなのですが、残念ながら、ここの描き方が一番弱いところとなっています。

全体の演出や俳優は、手慣れた「実録」風で、それなりには見られますが、『仁義なき戦い 代理戦争』のような深作欣二の傑作では必ず描かれている、ヤクザのみっともなさの描写が少ないのも不満です。

要するに、ヤクザと警察の癒着という大上段のテーマに対し、男同士の友情という普遍的なテーマが上手くかみ合っていなのですね。

面白い題材なのですし、飽きるということはないのですが、物足りなさは残ります。

評者

hacker

更新日時

2013年03月01日 16時01分

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2021年12月07日 05時53
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