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ミュンヘン/momochichiのコメント

rating33.5000

ミュンヘンへのコメント

採点

rating3

推薦数

+2

コメント

やはり想像の域を出るものではなかった・・・・

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

スピルバーグ渾身の社会派ドラマ・・と、言いたい所だが、いかんせん彼のドラマ的作品は頷けない物が多い。

『プライベート・ライアン』しかり『マイノリティ・リポート』しかり・・

本作も今月一杯平日無料券が2枚あったため、『ジャーヘッド』を観るための繋ぎとして鑑賞する事となった。(ジャーヘッドは19日まで無料券が使用できない映画だった:泣)

映画はいわゆる「ミュンヘン五輪襲撃事件」をモチーフにしたノンフィクション。

http://inri.client.jp/hexagon/floorA1F/a1f1804.html

モサドのアブナー(エリック・バナ)をリーダーとする暗殺実行チームの仕事振りを中心に描いています。

劇中、当時放送されたアナウンスと映像が所々挟まれますが、実際の映像と撮影した物の繋ぎ目が判然としない部分も多々あり、上手く編集してあるなぁ〜と感じました。


自分のように「かってオリンピック開催中にイスラエル代表団がテロリストに殺された」位の予備知識しかない人間にとっては、事件後にこんな復讐劇が、しかも政府の指令の元に実行に移されたなんて・・・知らないとは恐ろしい事です。

しかし、「事実の重み」と「映画としての面白み」は全く別のことです。

本作も暗殺に至るまでの準備や実行シーンなどが中々リアリティに描かれており、「これ誰の作品だっけ?」という気になります。

「暗殺を成し遂げる事を描きたかった」のだとしたら成功していると思いますが、当然スピルバーグが描きたかったのはそんな事ではなく、暗殺という仕事をこなすうちに自我が保てなくなるモサドのリーダー、ひいては現在の社会情勢にもみる「テロの連鎖」をどう考えるのか?どうしたらこの問題は解決するのか?という事でしょう。

そうだとしたら、この映画はあまりにもドキュメンタリータッチで進行しすぎであり、(オリンピック開催中に事件発生→報復を決定→暗殺開始→実行→リーダーの悩み※1→迫り来る恐怖に取り憑かれる※2)
途中挟まれる家族とのエピソードを考慮しても、あまりこの問題を深く考えていない−と思わざるを得ません。

もちろん、映画監督にこの「正解の無い問題の答えを出せ」などと言うつもりはありませんが、エンターテイメントとしても社会派ドラマとしても中途半端な結末に終わってしまった感が拭えませんでした。

★2.5=★3です。


※1 人を殺していくうちに、何の感情も湧かなくなってしまう。相手の後任者まで始末していたら、終わりがないという苦悩。

※2 暗殺者が自分も暗殺されそうになる恐怖と闘う−ギャグみたいな話ですが、可能性として当然考えておかねばならぬ事でしょう。相手はテロリストなんですから。

評者

momochichi

更新日時

2006年02月19日 18時43分

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