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アラビアのロレンス/ひろみママのコメント

rating44.1667

アラビアのロレンスへのコメント

採点

rating5

推薦数

+3

コメント

え、1962年製作・・・・。嘘でしょう。私、生まれてないじゃない!!!
ここ数年に製作され、撮影場所は、ただの砂漠だけど、『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間 』
みたいな、雄大かつ壮大な映像で素敵だわ。でも少しスローで、CGもないのね〜と思いながら
何も疑うこともなく、1時間も見続けていました。色褪せない作品は、映像技術の進歩に限りなく
依存率が高くなり易い映画の世界にも歴然と存在するのですね。
この作品こそ、永遠の名作であり、傑作だと思います。心から感動しました。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

この作品は、第一次世界大戦で各国の思惑に翻弄された激動のアラブ社会に、「砂漠とアラブ民族」をこよなく愛するロレンスが臨む「アラブ民族の独立と自由の獲得」という実現困難な大志への勇猛果敢な挑戦と、しかし、結局は、ロレンス自身が、所詮、アラブの民ではなく、英国の白人であったが故に苦悩する姿を中心に描かれた重いテーマの作品です。またこの作品は、映画史に燦然と輝く傑作で、砂漠を主体とした素晴らしい映像美と秀逸な音楽で構成されており、その卓越した素晴らしさを一言で喩えるのであれば、ドンペリさんのレビューで書かれてらっしゃる通り、まさに「藝術」だとしかいいようのない最高傑作だと思います。

私にとって、この作品で一番輝いて見えたのは、ハリト族の族長アリ ・イブン・エル・カリッシュ役のオマー・シャリフでした。彼が、「莫大な製作費用にも関わらず、スターもいない。アラブ人がラクダに乗り、砂漠を走り回っているだけで、美女もロマンスもない映画の成功を予見し出資する目をもった人がいることがすごい。脚本が秀逸であり、完璧主義者の監督の演出が厳しく、その苦労が報われないはずはない。『アラビアのロレンス』は、大好きな映画だ。私の出演映画で最高傑作だ。この映画は色褪せない。40年も経つと古臭くなる映画が多いが、この作品は変わらない。永遠の名作だ。」と微笑みながら誇らしげに語っている姿に感動しました。

愛する作品を持てるという奇跡はありそうですが、実際は、その幸運になかなか巡り会えないのが現実です。心から愛するものに出会えたものでしか表現できない輝きが、彼オマー・シャリフの表情にはありました。敬愛する監督の下で、最高の映画製作に関われ、最高の仕事を貰い、それをこよなく愛し尽くせた彼は幸せ者です。この作品をこよなく愛している彼の眼差しと魂だけでも是非、見ていただきたいと思いました。

また、主人公のT・E・ロレンス(ピーター・オトゥール)については、長身で、容姿端麗な男性の上に、美しい碧い瞳とあの声や台詞回しがなんとも摩訶不思議で、それが却って奇妙に思え、私は少し苦手な印象を受けましたが、そこは監督の素晴らしい演出の効果なのでしょう。最後は神々しく、神懸って見えました。特に、単なる少尉が、そのずば抜けた戦略と戦術により、アラビアの英雄となっていきますが、最後には畏れ多くもその哀しき心の驕りと油断から、無惨で非道な残虐者へと変貌する姿は圧巻です。

更に、私が感銘を受けたシーンは、ダマスカスでの国民会議のシーンです。帝王学の基礎とも云われる中国の『貞観政要(じょうがんせいよう)』の中でも建国と治世の違いは多く語られていますが、あのシーンを見る限りにおいては、残念ながら、建国から治世への移行という重要な時期に、建国時に必要な人材には恵まれていたとしても、治世に必要な人材に恵まれなかったロレンスの悲劇はあまりにも哀れでした。いつの世も治世の難しさは変わらないのですね。

私事ですが、子育て期間中に特典も拭含み5時間近くもある作品に挑戦できたことは、まさに奇跡のようでした。しかし、それ程、心惹かれ、取り込まれてしまうような真に色褪せていない素晴らしい作品です。心からお勧めします。

最後に、5月26日よりサイト開設三年目へと突入とのこと、システム関係者の皆様、及び当初からこちらのサイトにご参加の皆様には、心よりお祝い申し上げます。もし、こちらのサイトが存在せず、素人の分際で、恥ずかしげもなく映画レビューを書かせて頂くというご縁もなく、ドンペリさんのこの作品への素晴らしいレビューとそのレビューへ高いモデレート評価されるみなさまの目がなければ、私はこの作品に生涯で出会うことはなかったのではないかと思います。このような機会を与えてくださったみなさまに心より感謝申し上げます。

更新日時

2006年06月02日 21時48分

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